巻頭企画 天馬空を行く

 

貿易事業への切り替えが大きな転機に

ネットビジネスは天職であり、「生まれ変わってもまたこの仕事がしたい」と話す竹内氏。インターネットの普及に伴い、同氏と同じようにネットビジネスを始めた人間は多いはずだが、皆が皆うまくいったわけではないだろう。自身が成功した要因について、同氏は転売から貿易事業に切り替えたことが特に大きかったと言う。

「私がAmazon輸入ビジネスを始めた頃は転売だったんです。当時は、海外のAmazonから仕入れて日本のAmazonに売るというだけでした。でも、そこから貿易事業の道に進んだんですよ。最初はショップにメールを送るところから始めました。海外のAmazonから買うと手数料を払わないといけませんが、直接取り引きだとそのぶんの金額を差し引いてもらえるんです。その辺りが転機となり、貿易事業をスタートさせました。それで徐々に海外の取引先と正式に契約して日本で売ったり、メーカーとも契約して独占販売権を取得したり、そういった段階まで発展させることができたので、転売から貿易事業に切り替えたことはこのビジネスを行ううえでとても大きかったと思います。貿易事業に関しても一点集中でAmazon輸入ビジネスだけをずっとやってきたから成功できたのでしょうね。ただ、本にも書いたように、 Amazon輸入ビジネスは学歴・スキル・才能は一切関係なく、誰にでもできるものだとも思っています。病気になり、不自由があるうえにパソコンも得意ではなく、英語が話せない私でも、がむしゃらに一点集中してちゃんとやればできたので、やる気になれば誰でもできるはずなんです。本当に、やる気次第だと思いますね。中途半端な気持ちでは駄目です。繰り返しますが、ぶれないくらい集中してやることが何よりも大事であり、そういう気概さえあれば皆さん稼ぐことができますよ。コンサルティングを行う際もいつもそのことは最初に伝えるようにしています。『一点集中』と『継続すること』が大事だ、と。例えばプロスポーツでも、野球とサッカーを両方やる人はいませんよね。野球に限っても、ごく少数の天才プレーヤーの中には複数のポジションをこなせる人もいるでしょうが、普通はピッチャーならピッチャーだけに専念した方が結果は出やすいですから。人間、そんなにたくさんのことはできません(笑)。それなのに、隣の芝生は青く見えるのか、いろんなことをしたがる人が多いんですよね。そうすると、大抵どれもうまくいかない。そうではなくて、やることを1つ決めてそれに専念することが本当に重要だと思います。人生はそんなに長くないですから」

コロナで困っている人々に伝えたいこと

2020年から続く新型コロナウイルスの影響で多くの人が自粛し、巣ごもり生活になった状況は、ネットビジネスの世界ではビジネスチャンスが到来したと捉えることもできるだろう。だがその一方で、コロナ禍で失職するなど困窮している人も多いと伝えられる。そんな中で竹内氏は、今こそ多くの人々にAmazon輸入ビジネスについて知ってもらいたいと話す。

「2021年2月のタイミングで『いちばん儲かる!Amazon輸入ビジネスの極意[第2版]』を刊行したのは、コロナ禍で失業した方や、給与が減るなど今の仕事に不安を感じている方、飲食店などの経営がうまくいっていない方にAmazon輸入ビジネスのことを知ってほしいと思ったからなんです。この本はそのような方々に特に読んでもらいたいですね。実際、私がコンサルティングをしているお客様でも、元飲食店経営者でAmazon輸入ビジネスを始められた方もいらっしゃいます。自分で店舗を持つくらいビジネスに対して熱意のある方ですから、結果も出やすいんですよね。元飲食店経営者のお客様の中には、1年ほどAmazon輸入ビジネスを続けて月100万、120万円稼ぐようになった方もいらっしゃいました。その他、以前はコンビニのフランチャイズ店の店長で、1年くらい続けて月200万円くらい稼ぐようになった方もいらっしゃいます。彼らは皆、店舗を畳んで、Amazon輸入ビジネス1本でやるんだという覚悟を持ってビジネスに取り組まれていた。そうした気概が成功の大きな要因になったのだと思います」

自分が培ったノウハウを継承したい

本の執筆でもコンサルティング事業でも、自分が持っているものを包み隠さず伝えることを大切にしているという竹内氏。ブログでは、「Amazon輸入ビジネスで1人でも多くの人に、自分の力で稼げるようになってもらい、人生を変えてもらうことが目標」とも書いている。いかにしてそのような心境に至ったのか。

「やっぱり、かつて自分が苦しい経験をしたということが大きいですね。今でも、当時の私のように苦しんでいる人たちがいると思います。そのような人たちを『救う』―というより、私が持っているAmazon輸入ビジネスに関するノウハウを教えて、稼げるようになってもらえれば、それはすごく嬉しいことです。現在の自分はどん底から再起して幸せな人生を送ることができています。そんな私と同じような人々を増やしたいという気持ちがありますし、喜びを分かち合いたいという思いもとても強いですね。コンサルティングをやっていても、以前はまったく稼げないマインドだった人が時間をかけて稼げるようになると、別人のごとく自信に満ちあふれていくんですよね。そうしたポジティブな変化を見ることも、生きがいの1つなんです。私が教えることで稼げるようになり、ご自身でセミナーを催すまでになった方もいますが、そういった場で彼らが立派に話している姿を見ていると、嬉しくて涙が出そうになることさえあります。今後も、私が培ったノウハウを次世代の同志たちに継承していきたいですね」

 

ビジネスの本質は「価値の提供」

一つひとつの質問に対して、実に真摯に答えてくれた竹内氏。“無職・引きこもり”というどん底の状況から再起し、Amazon輸入ビジネスで成功を収めた同氏にとって、「ビジネス」とは何なのだろうか?

「一言でいうと、価値の提供ですね。輸入ビジネスでは、海外から物を買うことに不安がある人たちに代わってその物を購入し、日本で売るわけです。それが『価値』になるんですよ。同じAmazonでも日本のAmazonで買えば、その商品は1日か2日ですぐに届きますよね。海外のサイトにおいて英語で売っている商品を、日本語ですぐに配送するその行為自体も、また1つの『価値』の提供なんです。コンサルティング事業でも同様で、10年間自分が培ってきたことを包み隠さず教えることで私は常に価値の提供をしています。そういうふうにして価値を提供し、その対価でお金をいただくこと。それこそがビジネスの本質であると、私は考えています」

この先やってみたいことは海外移住

年収1億円、預貯金1億円以上、30ヶ国以上の旅行、ベストセラー出版など、これまで多くの夢をかなえてきた竹内氏だが、今後やってみたいことはあるのだろうか。インタビューの最後に聞いてみた。

「正直に言うと、やりたいことは全部やり尽くしました(笑)。私は、やりたいと思ったことはすぐに行動に移すタイプなんですよ。例えば、モルディブに行きたいと思ったら、明日にでも行きますから。実際、過去にモルディブで高額の船を貸し切って誕生日を迎えたこともありますし、2016年から19年までは夏の1ヶ月間をヨーロッパで過ごしました。2020年は新型コロナウイルスの影響で行けませんでしたが、フランス、ドイツ、ギリシャ、スイス、ノルウェーなど、さまざまな国を訪れましたね。私は、お金と時間があれば、やりたいことの9割はできると思っています。上を見ると切りがありませんが、最近少し考えているのが海外移住ですね。30代で資産10億円程度になって、海外の豪邸に住むことができたらいいな、と。もちろん、どこにいても今の仕事は続けますよ」

(取材:2021年3月)
取材 / 文:徳永 隆宏
写真:竹内 洋平

 

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巻頭企画「天馬空を行く」には、現役時代に圧倒的な強さで「怪物」と称され、現在は日本競輪選手養成所の所長を務める瀧澤正光氏と、平昌オリンピック・男子モーグル銅メダリストで、競輪選手への転向を果たした原大智氏がご登場!他競技から競輪へ転向したという共通点を持つお二人に、競輪の醍醐味や選手にとって大切なこと、さらに競輪界の未来のことまで、対談形式で語り合っていただきました!どうぞお楽しみに!!

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