巻頭企画 天馬空を行く

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自由な働き方で社員の可能性を引き出す

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 同社の自由でユニークな社風を体現しているのは子連れ出勤制度だけではない。普段の勤務スタイルにも、働き方の選択肢を増やし、何を選ぶかは社員一人ひとりに委ねようという西村社長の考えが表れている。

「社内では情報共有ツールを使って常に今、誰が何の仕事をしているのかを把握できるようにしています。なので一応勤務時間は設定していますが、社員には『どこで仕事をしてもいいよ』と伝えているんです。今はどこにいてもリモートで仕事ができる時代ですし、毎日必ず出社することにこだわらなくてもいいんじゃないかと。そういう考えから自由度を高めているんですけど、結果的には社員全員、ほぼ毎日来てくれています。これは社長としては、喜ぶべきことだと思うんですよね。やはり、人同士が顔を合わせて話すことで生まれるものは、想像以上にあると思いますから。
 それから弊社には各自が決めた出勤日、出勤時間に来る人もいます。もともと別の会社のCTO(最高技術責任者)で、僕がお願いして来てもらった人は午前中は弊社で、午後はその会社で働いていますし、ほかに毎週水曜日は会社を休んで大学の講師をしている女性も。その人は以前働いていた会社で講師との兼業を反対されて転職してきたんですが、僕はむしろ、ぜひ講師の仕事もやるべきだと思っているんです。大学の講師になれる機会に恵まれる人なんてそういないですし、僕としても別の場所で才能を発揮して輝いている彼女に来てほしい。
 そこにはもちろん、会社とは別のところで生まれた縁が、いずれ何らかの形で弊社の利益に繋がるかもしれないという経営者としての打算もあります。でもそれ以上に、人は好きなことや得意なことをしている時にこそ情熱を燃やせるもので、その情熱は講師業にも、ここでの仕事にもプラスに働くんだと思うんです。だからこれからも、社員から何か申し出を受けた場合には、相談のうえでどんどん許容していってあげたいですね」

“エクスペリエンス”の総合商社へ

顧客に“良い体験”を提供するだけでなく、社員にも進んで“良い働き方”をもたらしている西村社長。そんな社長が目指しているのは、どんな会社なのだろうか。

「社員には、『体験ギフト専業の会社から、エクスペリエンス(体験)の総合商社になろう』とよく言っています。そもそもこの会社を立ち上げたのは体験ギフトをつくりたかったからではなく、多くの人に新しい体験をしてもらうことで人生をより楽しんでほしいから。そのためのツールは何でもよくて、『すきじかん』も提供方法の幅を広げたサービスの一例。ですからこれからは、今ある事業を着実に伸ばしつつ、新しい取り組みにもチャレンジしていきたいですね。たとえば今、日本には外国からたくさんの観光客が来ていますが、メジャーな観光地を訪れる彼らを見ていると、『もっと楽しい場所や体験があるのに』と思うことがよくあります。ですからそういう人たちに向けて、新しい体験サービスを生み出すことも十分できると思っています。
 ちなみに僕が今の世の中に対して思うのは、多くの人が“今”よりも未来に意識を向けすぎているということ。老後の健康のために今食べたいものやしたいことを我慢したり、老後の生活のために今持っているお金をほとんど保険に回してしまうなんて、もったいないと思いませんか?もちろん未来のための備えは大切なことですけど、僕はそれよりも、今やりたいことがあるなら後先を考え過ぎずにそれを追求するべきだと思います。そのほうが結果的に、幸せに近づけると思うんです。ですから僕もこの会社を通して、今日を、“今をもっと楽しく”するための取り組みを続けていきます」

(取材:2015年11月)


ソウ・エクスペリエンス 株式会社
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本社 〒153-0063
東京都目黒区目黒 1-24-4
サンライト追川ビル B1F
URL http://corporate.sowxp.co.jp/
設立 2005年5月
資本金 1億376万円
事業内容 モノではなく体験を贈れる体験ギフト事業

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巻頭企画「天馬空を行く」には、第25代WBCスーパーバンタム級チャンピオンの西岡利晃さんがご登場!世界王者の栄冠を掴むまでの足跡を辿ります。

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