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 本田さんは弊誌インタビューで様々なジャンルの経営者と対談されている。そこには新鮮な驚きがあったようだ。

本田 多くの経営者とお話をして感じたのは、体育会系の考え方をされている方が多いなということ。例えば起業をされる際の想いなどを伺うと、僕がプロサッカー選手になる覚悟を決めた時と同種の決意が伝わってくるんですね。いろんなものを背負った上での決断からは、その方がスポーツをやっていなかったとしても、どこか体育会系の要素を感じることができるんです。

― プロサッカー選手はチームと契約していますが、ある意味で個人事業主という意味合いもありますよね。

本田 考え方は様々ですが、どうやって自分を活かすかというところは一緒ですね。僕は会社員を経験していますが、起業の経験はありません。もっと違う考え方があるのかなと思っていましたが、そんなことはなかったですね。インタビュアとしての仕事は回を重ねる度に新鮮な驚きがあって、すごく面白いです。業種に関係なく熱い方が多いですし、そんな方々のお話はジャンルを問わず引き込まれてしまうんですよ。たとえ、これまで全く縁のなかった業種であっても。

― では今後、本田さん自身が会社を経営されることは?

本田 その考えは今のところ、ないです。ただ、今はサッカースクールで子どもたちを教える立場にあり、その中で経営に似ている部分を感じることなどはありますね。今は人を育てることにやりがいを感じています。特に子どもたちを指導するのは本当に楽しいですよ。一人ひとりの性格を考慮した上で、それぞれにとって一番いい伝え方をするというのは鹿島アントラーズのキャプテン時代からやっていたことなんですけど、その言葉による変化は子どもたちのほうが顕著です。うまく伝わると、少し見ないうちに驚くような成長をしますからね。

 「人を育てる」ことについて、熱く語ってくれた本田さん。最後に、これからの目標などを伺った。

本田 一番の夢は、Jリーガーや日本代表選手を育てること。サッカー解説者のセルジオ越後さんはずっと前から全国でサッカー教室を開き続けていて、僕も子どもの頃に参加したことがありました。そしてサッカー選手になってからお会いしたら、セルジオさんは僕のことを覚えていてくれたんです。そんな風に、僕が50歳、60歳になった時に教え子と再会できたら、すごく嬉しいですね。
ただ、教え子全てがサッカー選手として大成できるわけではありません。サッカー以外の道で生きる子が大多数なわけですから、教え子たちにはまず、サッカーを通じて培った縁、人と人の繋がりはかけがえのないものであるということを伝えていきたいと思っています。人は1人で生きてはいけません。必ずどこかで支え合い、助け合って生きています。僕自身がサッカーというチームスポーツを通じてそれを実感してきましたし、今後も自身のテーマとして生き、子どもたちにも示していきたいですね。

 

現役時代はチームリーダーとして、嫌われ役を担うことすら厭わなかったという本田さん。会社を「チーム」に当てはめてみれば、本田さんのような存在が必要不可欠であることは明白であり、その実力に裏付けられたリーダーシップは経営者にとっても1つの理想であるのかもしれない。新たなステージで活躍する本田さんのこれからに、ぜひ期待したい。

(取材:2012年12月)

本田 泰人 ほんだ・やすと

1969年生まれ、福岡県北九州市出身。帝京高校を経て1988年に本田技研(現:Honda FC)へ入団、同年の対日産自動車(現:横浜F・マリノス)戦でデビューを果たす。1992年に鹿島アントラーズへ移籍し、1993年にはJリーグベストイレブンに選出。鹿島一筋でキャプテンとして長く活躍し、日本代表としても29試合に出場した。現役引退後はサッカー解説やバラエティ番組に出演。また故郷・北九州ではサッカースクール「FUT6(フットセイス)」を開校し、監督を務めている。

▼本田泰人オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/honda-yasuto/

▼FUT6
http://fut6.jp/

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FUTSAL DAIBA

本田泰人さんが手がけるお台場のフットサルコート、FUTSAL DAIBA。東京都・台場の温泉テーマパーク「大江戸温泉物語」の隣にあり、平日・休日共に23:00まで営業していることから仕事帰りに立ち寄る方も多いとか。皆さんも、フットサルでチーム力を育んでみてはいかがでしょうか。

〒135-0064 東京都江東区青海2-6-3
新交通ゆりかもめ:「テレコムセンター」駅より徒歩約2分
りんかい線:「東京テレポート」駅より無料シャトルバス
TEL 03-6380-7510 / FAX 03-6380-7511
URL http://f-daiba.com/

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