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タレント 時東ぁみ
2005年にデビューしてすぐ「メガネっ娘アイドル」として人気を博し、その新ジャンルの第一人者という立場から、現在は歌手・女優・タレントとしてマルチな活躍を見せている時東ぁみさん。弊誌のテーマでもある“経営者の元気”を伝えるべく、カンパニータンクの最年少インタビュアとしてもお馴染みになりつつある。絶えず「笑顔」で愛くるしい魅力を振りまき続ける時東ぁみさんに、お話を聞いた。

インタビュー・文・編集:カンパニータンク編集局

なぜ「メガネ」なのか、なぜ「ぁみ」なのか。時東ぁみさんのアイデンティティとも言えるその部分に、まずは迫った。

― ミスマガジン2005において、約16000人の応募者のなかから“つんく♂賞”に選出されたことがデビューのきっかけと伺いました。

時東 はい。高校2年生、17歳のときです。モデルをしていた友達に誘われ、何のコンテストなのかも分からないまま何の気なしに応募してみたら、運良く賞を頂くことができて。後日、つんくさんに私を選んだ理由を聞いてみたら「最終選考のとき、最もいい笑顔で歌っていたから」。それと、最終選考ともなれば緊張するのが普通ですが、残った10数人のうち唯一つんくさんに笑顔で手を振ったのが私で、それも評価してもらえたみたいです(笑)。

― 自然体の姿勢が良かったのでしょうね(笑)。ちなみに、そのときからメガネは?

時東 掛けていました。とはいえ視力が悪いから、というわけではなく、当時はちょうどオシャレメガネが流行り始めたころで、私も友達に借りて遊びで掛けていたりしたんです。少しは賢く見えるかなって(笑)。だからキャラクターづくりとか、そういうのは全く意識していませんでした。実は視力は良くて、両目とも1.5なんですよ。  それが、偶然にも賞に選ばれ芸能のお仕事を頂くようになって、いつの間にかメガネのキャラクターが定着して─。デビュー直後は芸名の「時東ぁみ」が一人歩きして、それに追いつけない自分がいました。例えば通学中の電車内で、私の隣に座った人が「時東ぁみ」の表紙の雑誌を読んでいるのに、メガネを掛けていなかったら誰1人として私の存在に気づかない。ある意味、すごく変な時期でしたね(笑)。「時東ぁみ」にようやく追いついたと思えたのは、デビューの3年後くらいでした。

― メガネっ娘、というイメージが先行していたのですね。それと名前の「ぁ」も印象的で、不思議に思っていました。

時東 それはつんくさんのアイデアです。当時はメールをするとき、単純に可愛いからという理由で日本語の小文字を多用していて、つんくさんへのメールにも「ぁみ」と打っていたんですね、まだ「あみ」の頃に。するとつんくさんに「この名前の表現、面白いんちゃう?」とアドバイスを頂き、その一言で改名しました。CDデビューの前に変えたので、「あみ」の頃の私を知る人はほとんどいないでしょうね(笑)。そしてこのことがあってから、芸能の世界では“人と違う視点”を持つことが大事なんだと思うようになりましたね。

― 現在ではメガネっ娘アイドルの第一人者として、歌手・女優・タレントなどマルチな活動をされています。なかでも好きな分野ってありますか?

時東 ライブや舞台、公開生放送といった“生”の仕事が好きですね。ファンの方と一緒に空気感を分かち合ったり、達成感を味わったり─そういうのがすごく好きなんです。もちろん映画やドラマ、グラビアなども大切なお仕事ですが、目の前の人が笑ったり泣いたりする姿を見られる仕事のほうが、やっぱり楽しいですね。例えば同じ舞台でも、一部と二部とでは雰囲気やお客様の反応が違ったりして、その空気感がたまらないんです。
そうしたなかから生まれるファンの方々とのふれ合いやスタッフさんのお気遣いによって、私のモチベーションはどんどん上がります。だから反対に私の役目は、ファンの方々やスタッフさんに、元気を伝えることだと思っているんですよ。関わる多くの皆さんと、気持ちを高めあえたら本当に嬉しいですね。

多くのことに関心を持ち、和やかなムードを創りながらも的を射た質問で、経営者の魅力を引き出し続ける時東さん。次に、弊誌ゲストインタビュアとしての思いを聞いてみた。

― すばり、インタビュアとして何を心がけていますか。

時東 今まではインタビューされることのほうが多かったので、最初のころは「普段はどんなことを聞かれていたっけ?」と思い出しながら対談に臨んでいました。そのなかで感じたのは、単に漫然と質問するだけではダメだということ。相手の発言に対して自分が感じたことを返し、それもただ返すだけでなく、いかに話が広がるかを瞬時に判断しながら言葉を選ぶのが大事なんだ、ということを学びました。
私がインタビューされていたときは、聞き役の方が私のしゃべりやすいように誘導してくれていたんだなと、今になって思います。だから私もインタビュアとして、「相手が話しやすくなるにはどうしたらいいか」を常に考えているんです。

― その意欲的な姿勢は、先ほどの「生の仕事が好き」という話にも繋がっているような気がします。

時東 そうかもしれませんね。あと、インタビュアの仕事を通じてつくづく感じるのですが、経営者の方は総じて、話していて面白い人が多いですよね。人間として魅力のある方が結果として、経営者になるのかなと。なんとなくですけど率直に、そういう印象を受けています。だから話していて勉強になりますし、必ず新しい発見があってすごく楽しい。正直インタビュアという仕事は、私に向いていると思いますね。それに皆さんに刺激を受けっぱなしなので、ひょっとすると私も将来は経営者に・・・、なんて考えちゃいますよ(笑)。

─ すると、まだ見ぬ時東社長の方針は?

時東 そうですね・・・なにをするかは分からないですが、スタッフみんなが笑顔で仕事を楽しみ、それに釣られるように周りの人たちも自然と笑顔になれるような組織が理想です。ただ、もし社長になったとしても、あまり社長ぶりたくはないかな(笑)。会社全体は私が見るけど、基本的にはみんな平等でいいじゃんって。「肩書きでなく名前で呼んでほしい」という経営者の方、いるじゃないですか。すごく共感できますね。

─ ワンマンではなく、組織の輪を大切にするタイプの経営者像ですね。ところで時東さん自身、仕事をするうえで大切にされていることはありますか。

時東 20歳を過ぎたくらいから、仕事をやらされるのではなく自分からやらなきゃ、という意識が自然と湧いてきました。それで「皆さんに元気になってもらうためにはどうしたらいいか」と考えたとき、じゃあ、皆さんの期待の倍以上のものを返そうと。そう思えるようになってから本当の意味で、仕事を楽しめるようになった気がします。
あと大切にしているのは、ON/OFFの切り替えでしょうか。私のオフの楽しみ方は、人と会うこと。とにかく私は「人」が大好きで、人と会えないと友達不足になっちゃいます。ビタミン不足みたいに(笑)。ですから忙しいときほど、人と会うように意識していますね。

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