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インタビュアとしての思い

──現在は、「COMPANYTANK」のインタビュアとしても活動して頂いています。対談される経営者の方々とは、どのような思いで向き合われていますか?

 例えば街を歩いていて、パッと目に映る範囲だけでも本当にたくさんの会社やお店がありますよね。それを経営する人がいれば、その中にあるモノを作る人、建物自体を建てる人もいる。また当然、目に見えないサービスを通じてその企業に関与している人も・・・。これだけ色々な業界や業種があり、その中でそれぞれの形で成功を収めた方々に直接お会いしてお話を聞けるというのは、本当に刺激的ですし、感銘を受けることばかりです。
 そもそも僕はアルバイトも含め、芸能界以外の仕事を一度も経験したことがありません。その意味でも、様々な世界でご活躍されている皆さんのことを、心から尊敬しているんです。

──ちなみに、もし川﨑さんご自身が経営をされるとしたら、どんな事業に興味がありますか?

 飲食店をやってみたいですね。自分自身、料理をするのが好きだというのが1つ。あとは母が大阪で喫茶店を営んでいて、それが祖父母の代から続く創業60年近い歴史のあるお店なので、その名前だけでも継ぐことができたら嬉しいなと。友人や知人が気軽に顔を出してくれるような、温かいお店を作れればきっと楽しいでしょうね。

──では、弊誌にご登場頂く経営者の方々にメッセージを頂ければと思います。

 今の日本に生まれたということは、それだけで当たりくじを引いたようなものだと思うんです。今この瞬間に戦争が起きていたり、我々が当たり前だと思っている暮らしができない国だってある中で、これだけ平和でモノが溢れている恵まれた環境にいられるわけですからね。さらにここで働くことができ、起業までできるなんて、これほど素晴らしいことはありません。そのことを忘れず、日本という環境を上手く活かしていくことで、ビジネスの可能性は無限に広がっていくのではないでしょうか。この先日本の経済が上向いていけば、もっと多くの笑顔が溢れ出す国になっていくはず。その明るい未来を経営者の皆さんに支えてもらえたら、僕としても嬉しく思います。
 それと、日本は本物のものづくりができる国。そういった日本の伝統やものづくりの心は、ぜひ後世に引き継がれていってほしいですね。実は僕の亡き祖父も、ものづくりに造詣が深い職人だったので、なおのことそう感じるんです。

 
祖父に学んだ人生の歩き方

──川﨑さんにとって、お祖父様の存在というのは大きかったのでしょうか。

 ええ。うちは母子家庭でしたから、祖父は僕にとって父親代わり。鹿児島生まれの九州男児だった祖父は、僕がまだ小さかった頃から「何があっても、必ず正面から正々堂々と入って行ける人間になれ」と繰り返し教えてくれました。決して後ろめたいことをせず、人として正しく生きる。このことを、僕は今でもずっと心がけています。

──2016年で、芸能生活40周年。これだけ長いあいだ活躍し続けてこられた要因も、そうした真っ直ぐな生き方にあったのかもしれませんね。

 そうですね──また、祖父の教えに加え、常に周りへの感謝を忘れずに生きてきたことが大きかったのではないでしょうか。僕はこれまでの人生、天狗になったことは一度もなかったと断言できます。このひたむきな姿勢が、仕事を続けられている秘訣なのかもしれません。

──では最後に、ご自身の今後のビジョンを教えてください。

 俳優として色々な役を演じてみたいというのはもちろんですが、一方で演出や指導者の側に立ってみたいという思いもあります。よく後輩から芝居に関する相談を受けるのですが、そのときに「いい事務所に入りたい」「いい役をもらいたい」という声を聞くことが多くて。でも大切なのは、そういった“いい土”が手に入ったときに、そこからいかに“いい芽”を出せるかどうかですよね。だからこそ後輩たちには、一粒の中にたくさんの可能性を宿した“いい種”になってもらいたい。そのために、これまで僕が築いてきた俳優としてのベースとなるものを、より良い方法で後輩たちに伝えていけたらと思っています。

(取材:2016年3月)

川﨑 麻世

かわさき・まよ/1963年京都府生まれ、大阪府育ち。1976年、ジャニー喜多川氏にスカウトされ13歳で上京。14歳で歌手デビューし、アイドルとして人気を博す。1983年のミュージカル『CATS』出演を皮切りに、『スターライト・エクスプレス』『マイ・フェア・レディ』『レ・ミゼラブル』など数多くの舞台に出演。1990年にはカイヤと結婚し、以降、恐妻家タレントとしても知られるようになる。現在は舞台・ドラマ・バラエティ番組などで幅広く活躍中。
■ オフィシャルHP
http://ameblo.jp/kawasakimayo/

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