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 マルチに活動する川上さんは、弊誌のインタビュアとしても活躍されている。ご自身も会社を経営しているということで、共感する部分も多いのだという。

川上 カンパニータンクさんからお仕事の依頼を頂いたのは、私が会社を立ち上げてすぐのことだったんです。私自身が経営者デビューして間もない頃ということもあり、社長さん方のお話は面白く、どんな業種であれとても参考になりました。現在では私と同じ頃に会社を立ち上げた経営者さんとお話しすることもあるので、一緒に成長をしているような感覚ですね。もちろん今も当初と変わらず、楽しく学ばせて頂いていますよ。

─今までご自身がインタビューを受けることは多かったことと思いますが、川上さんがインタビュアとして活動されるうえで心がけている点を教えてください。

川上 私と同年代の経営者さんでしたら、私が演じてきた役のお話をしてくださったりする方も多いので、そういった共通の話題や共感できる感情を大切にしています。最近では若い経営者さんも多いですよね。そういった方々はやはりバイタリティに溢れていて、若い頃からビジネスにどんどん挑戦していけることは素直に羨ましいと感じます。女性の経営者さんも増えていますし、今は誰もが精力的に活動できる新しい時代。ですから知ったかぶりをせず、気になったことを素直に伺い、経営者さんに気持ち良くお話ししてもらえるような雰囲気づくりを意識しています。

─ではずばり、女優の川上さんと経営者さんの共通する部分というのはどんなところでしょう?

川上 「孤独」だという点でしょうか。会社や従業員を守らなくちゃいけないとか、弱いところを見せちゃいけないとか、経営者にはそういった孤独感があると思うんです。一方で役者はその人にしか表現できないことを表現していく、という孤独感がある。また、役者は自分の顔が作品の印象を決めますし、経営者は自身が顔となって会社の評価や責任を背負いますよね。そういったところも共通している部分でしょうか。つまり、何かを守らなきゃいけない人は孤独なんだと私は思います。だけどみんなと同じように、私も孤独と向き合うことは得意ではありません。孤独と向き合うのって嫌じゃないですか(笑)。多くの経営者さんは「人との繋がりが大切」とおっしゃられますが、本当にその通りだと思います。孤独を感じたときには抱え込まず、人を信頼して頼ることがあってもいいのかもしれません。

─孤独の存在を認めることが、他人との本当の信頼関係に繋がっていくのかもしれませんね。では最後に、様々な状況の下で事業を展開されている経営者の方々へエールをお願いします。

川上 私は、世間が求める「女優・川上麻衣子」であろうとするのは怖いことだと思っています。それは本当の自分ではない、ということですから。例えば経営者さんであれば、目先の売上ばかりを求め忙しさにかまけてしまうと、いずれ自分の理想を忘れたり捨てたりしなくてはいけない環境になるかもしれません。それは辛いことだと私は思いますから、やはり自分が好きなことを楽しむことが仕事を長く続ける秘訣だと思います。理想を捨てて好かれようとするより、自分らしさを追求していってほしいですね。

多方面で活動される川上麻衣子さん。その行動力の源は自己を確立したスウェーデンでの生活と、演じることを通して築いてきた経験、何事も柔軟に楽しむという意識だった。自分らしさを大切にすることで様々な道を拓いていく川上さんのような姿勢は、会社を経営するなかでもぜひ取り入れたいものだ。自分らしく好きなことを精一杯楽しむ─それが、経営の原点であるのかもしれない。

(取材:2013年7月)

川上 麻衣子

かわかみ・まいこ/1966年、スウェーデンに生まれる。児童劇団「ピノキオ」に所属し、14歳でテレビドラマに出演。「3年B組金八先生」の生徒役で一躍脚光を浴び、1996年に映画 「でべそ」では第6回日本映画プロフェッショナル大賞主演女優賞を受賞した。以後、ドラマ・バラエティ・映画・舞台とマルチに活躍。現在は翻訳家やガラス作家としても活動し、2013年11月には第5回目のガラスデザイン展が開催される。
■川上麻衣子 公式サイト
http://www.anan.ne.jp/kawakami/
■公式Facebook
http://www.facebook.com/MAJKO.K

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カンパニータンクのインタビュアとして活躍されている各界の著名人たちに本誌編集局が逆インタビュー。

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