一歩を踏み出したい人へ。挑戦する経営者の声を届けるメディア

Challenge+(チャレンジプラス)

注目企業インタビュー

教えるよりも一緒にディスカッションを

 今日は小川先生の下で学んできた生徒の奥川さんにも来てもらっていますが、先生並びに力塾との出会いは?

奥川 私は小川先生たちが創立された富田林中学校・高等学校の一期生で、科学部に所属して地元の石川に生息するドジョウを研究する傍ら、力塾にも創立当初から通っているんです。それまで魚にはあまり興味がありませんでしたが、先生ご自身が魚の研究者で、教室の後ろに大量に図鑑が置かれているのを中学2年生の時に見て、ドジョウっておもしろそうだなと思ったのが研究を始めたきっかけですね。

小川 当塾を始めた頃は、数学や英語を教える進学塾と違って親御さんからなかなか理解が得られず、生徒が集まりませんでした。しかしこの春、奥川君たちを含む4人の生徒が志望大学に合格し、追い風となってくれると思っているんです。偏差値に見合った大学を目指すのではなく、一人ひとりの生徒が高校生の間に将来の夢を抱き、それをかなえるための大学を探して目標にするような受験対策が理想だと思うのですが、奥川君がまさにそれを体現してくれました。

 奥川さんは、小川先生のどんなところに影響を受けたと思いますか?

奥川 先生は教壇から教えるのではなく、いつも私たちを主体として、一緒にディスカッションをしてくれます。そうして、研究の最終目標は誰かに伝えることだと教えてくれました。それともう1つは、自分のやりたいことをつくってくれたことです。

 高校時代にはっきりとした目標を持てるのってすごいことだと思いますよ。

奥川 ありがとうございます。小川先生、そして私の研究に協力してくれた方々のおかげで、私自身のこれからを支える軸ができたと思っているので、先生を含め周りの方にはとても感謝しています。

涙が出るほど嬉しい瞬間

 教育に長年携わってこられた先生にとって、教えることのやりがいはどんなところにありますか?

小川 塾でも学校でも、教育の仕事をしていると年に何度か涙が出るぐらい嬉しいことがあります。それを知っているからこそ、しんどい時でも「また嬉しいことが待っているぞ」と自分を励ましてここまでやってきました。特に、生徒が何かを成し遂げてくれた時の喜びは格別で、こんなにやりがいのある仕事は他にないと思っています。

 私が中学や高校の頃は、小川先生みたいに生徒と1対1で向き合ってくれる先生はいなかったので志が高い先生と出会えることは1つの運だし、それをちゃんと受け止めて自分の力にできるのは才能だと思います。ぐんぐん成長する生徒たちを見て先生が嬉しくなるのもわかる気がしました。先生の今後の目標とは?

小川 まもなく創立5周年を迎えますが、これからも変わらぬ姿勢で発展を目指すとともに、今後の力塾を引っ張ってくれる後継者の育成も考えていきたいです。生徒たちに負けないよう、私もまだまだ走り続けていきます!

GUEST COMMENT

嶋 大輔

私は「夢がかなう」っていう表現が他力本願に思えてあまり好きじゃないのですが、「夢をかなえるために努力しなさい」と生徒さんたちを鼓舞する小川先生の姿勢には、深く頷けました。夢は見ているだけでは決して手が届かないもの。「科学教室 力塾」さんだからこそ磨ける力、開花する力、養える力があるのだなと感じました。

1 2

躍進企業応援マガジン最新号

2024年3月号予約受付中!