1981年生まれ、三重県出身。大学卒業後、さまざまな職種を経験する中で、営業力と業界の構造への洞察力を磨く。カット野菜の製造・販売を行う日本サラダ(株)に従事したことをきっかけに農業の世界に関心を持つようになる。程なくして、2021年10月に青果販売をメイン事業とする(株)はなぶさ青果を設立した。

株式会社 はなぶさ青果 / 日本サラダ 株式会社 | |
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URL | https://hanabusa-seika.com/![]() |
埼玉や茨城など関東圏で収穫された新鮮な野菜の販売でめきめき業績を伸ばしている(株)はなぶさ青果。別府英司社長の慣例にとらわれない発想を生かし農業界を盛り上げている。社長の熱い思いについてミュージシャンの鶴久政治さんがインタビューした。
青果流通の常識を疑い果敢にチャレンジ
鶴久 埼玉県の東部、幸手市に拠点を置く(株)はなぶさ青果さん。さっそくですが、別府社長が農作物の販売というお仕事と出合ったきっかけは?
別府 いくつかの職業を転々とした後、カット野菜を販売している日本サラダ(株)という会社の事業に参画したのが最初の転機でした。それまで農家さんとはまったく縁のない人生だったのですが、農業のことをいろいろ知るうちに興味が湧き、2021年に設立したのが今の会社です。現在、野菜の加工・販売を専門に行う日本サラダ(株)とは連携しており、当社では、屋号の通り青果を農家さんから購入して市場に流通させています。青果としては、出荷できない作物も加工に回せるので、当社は農家さんにとっても利用していただきやすいと思います。
鶴久 なるほど、無駄がないですね。
別府 はい。ありがたいことに多くの農家さんとの間に信頼関係が生まれ、埼玉だけでなく、千葉県や茨城県の農家さんも野菜を持ってきてくれるようになりました。
鶴久 わずか1年半でそれだけ浸透できているのは大したものです。
別府 流通のややこしい仕組みを取っ払ったことも、当社が多くの農家さんに歓迎された理由の1つだと思います。それまで、茨城県のとある農家さんなどは当社のある埼玉県を超えて東京都市場まで野菜を運んでいたんです。そして、それを当社が買っていたんですよね。こんな無駄なことはないと思ったので、当社に直接卸していただけるのであれば、入れものはコンテナでもざるでも何を使っても問題ないと伝えたんですよ。そうして卸していただいた野菜を、当社が選別、包装することで、手間も人件費も抑えられるので、市場よりも安く販売できているんです。
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