注目企業インタビュー
一般貨物運送業へと裾野を広げる
嶋 スタッフと共に足りない要素を補い合い、ここまで業績を伸ばしてこられたのですね。
島森 はい。おかげさまで、最近は仕事が終わってから外出することもなくなりました。もちろん私自身も大きく成長しましたが、まだまだ精進しなければなりません。私も独立当初は強い口ぶりになる癖を改め、おだやかな話し方になるよう常に気を遣うなど、人と関わる中での向き合い方から考えていきましたね。
嶋 それだけ、強い思いを込めて会社を起こされた島森社長。「L-STAGE」という社名にも、何か特別な思いを込めているのでしょうか?
島森 起業する前に私と弟は、自分たちがやり直せるチャンスは今回が最後、失敗したら闇落ちするしかないと覚悟を決めたんですよ。そこで、私たちにとって最後の舞台=「LAST STAGE」という言葉を略して社名にしました。もちろん自分たちのためだけではありません。当社に加わってくれる仲間にとってもここが最後の会社になるよう、二度と転職する必要のない働きやすい職場にするという決意も込めているんです。
嶋 そのための次の一手を、ぜひ、私にも教えていただけますか?
島森 軽貨物運送を主な事業としていますが、今後はトラックを使った一般貨物運送業にも進出していきます。さらに業績の安定を目指し、無駄なことに使えるお金も増やしていきたいと思いますね。
嶋 無駄なことにお金を使うということ。その真意について、詳しくおうかがいしたいです。
島森 例えば、1人で5台も車を持つと言ったら普通は「無駄だな」と思いますよね。でも、私はそうした無駄なことにお金を使うために稼ごうという気持ちを原動力にしているんです。ふと目に留まった古美術店に古い鎧や刀が200万円で売っていても、興味を持たない人が多いと思いますが、私はそういうものこそ手に入れたくなります。
嶋 ええ、その気持ちは私にもよくわかります。無駄なものにお金を使えるほど稼ぐとは、それだけ実績を残したということにもなりますよね。
スタッフ全員にスポットライトを当てる
嶋 私と育ち方や価値観がぴったりと合う島森社長の将来が、ますます楽しみですよ。あらためて、お仕事のやりがいや将来のビジョンをお聞かせください。
島森 当社には、まだまだ知識や経験の乏しいスタッフも多いですが、だからこそ積極的に中間管理職へと登用し、若さを武器に変えています。なんでも手取り足取り教えるのではなく私の役目は挑戦する環境を整え、レールを敷くことだと思いますし、その過程で各人が自分の力で課題を見定め、解決していく様子を見ると、大きなやりがいを感じるんです。
嶋 若者の道に寄り添っていく――島森社長の目的は果たされていますね!
島森 はい、当社の指針は、スタッフ一人ひとりにスポットライトを当てる会社づくり。スタッフの親御さんから「うちの子がこんなに変わるなんて」と言っていただけることもありました。いただいた言葉に責任を持ち、私自身がさらに成長し続けなければなりません。いずれは2000人以上のスタッフを雇用するほどの、「運送業界のBIG BOSS」と呼ばれる存在になるつもりです!
1 2
GUEST COMMENT
嶋 大輔
家族や仲間を守るため、とても風通しのいい会社を立ち上げた島森社長は、筋の通った人間的にも素晴らしい経営者だと感じました。立ち上げから短期間で数多くのスタッフと連携がなされているのも、その一本筋の通ったお人柄のなせる業なのでしょう。今後も運送業を主軸に据え、たくさんの若者に光を当てていかれることを、私も応援しております!