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注目企業インタビュー

小倉 堤社長をそこまで突き動かす原動力とは一体どのようなものなのか、とても気になります。

 一番は、長い野球人生で培われた「なにくそ」という思いでしょうか。私は本当にプロになりたかったものですから、あんなに悔しい思いは二度と味わいたくない――その一心でこれまで挑戦を続けてまいりました。同時に、私はこれまで大勢の方に助けていただいた恩があり、その方々の気持ちを踏みにじるようなまねもしたくないんです。必ず成功して「野球をやっていれば、こういうふうになれるんだ」と、子どもたちに背中を見せられるような人生を歩みたいと考えています。そして最終的には野球を子どもたちに教えるなど、直接的な形での恩返しもしたいですね。

小倉 目標に向かう誠実さと情熱を一貫して持たれている堤社長。その意志をつなぐ後継の育成については、どのようにお考えでしょうか?

 建築業界の職人は、高齢化が進んでいます。だからこそ私は、SNSやYouTubeなどを率先して活用する手法ではなく、実際に現場で汗を流す楽しさを伝えながら若い職人を育成し、建築業界全体を盛り上げたいと考えています。そのためには、野球と同様に、優秀な先輩に囲まれてまねをしながら上達できる環境が大切ですから、当社では職人育成の教科書のようなものを整え、学んだ基礎技術をしっかり現場で応用していける体制を築いているところです。全員で同じ方向を見定めて切磋琢磨し、困った時には力を集結させられるような信頼関係を築いていきたいですね。

夢に挑戦し続ける勇気を忘れない

小倉 お話をうかがうほどに、堤社長が心からお仕事を楽しんでいらっしゃる様子が伝わってきます。

 ええ、やはりチャレンジ精神や向上心を失ったら、生き生きとした人生は歩めないと思うんです。ちなみに「C.Dream」という社名は、チャレンジの頭文字「C」と「夢=Dream」という言葉を掛け合わせたもの。社名に込めた思いを胸に、これからも夢に向かって常に全力で歩んでまいります。

小倉 ぜひ、その力強さとポリシーで、今後も堤社長だからこそ成せる道を突き進んでください!
堤 ありがとうございます。私は中学生時代に1期生として野球部を立ち上げてから、松商学園や「三菱ふそう川崎」まで、どのような環境においても常に全力で取り組んでまいりました。そしてその挑戦の連続があったからこそ、私は現在まで歩んでこられたのだと思っています。この生き方は間違っていないと信じているので、まずは行動し、失敗したら原因を考えて次の成功に生かす。その繰り返しに徹するのみですね!

GUEST COMMENT

小倉 隆史

誰にも負けたくないという反骨心と、圧倒的なバイタリティで事業に挑む堤社長。人のつながりを大事にして正々堂々と勝負する姿勢は、これまで向き合ってこられた野球でのご経験が大きく影響しているのだと思いました。今後も後進や右腕を育てながら、ご自身が信じる道をどこまでも歩まれる堤社長を、私も応援しております!

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