インタビュー

建築

思いを大切に、質の高い工事を目指す

 役職や安定を捨て、大西社長ご自身の会社を立ち上げられた原動力とは、一体何だったのでしょうか?

大西 1から新たに自分の力で会社をつくり、挑戦をしたいという思いが強くあったんです。現状では下請けや孫請けの仕事が多くを占めているので、元請けの仕事を増やして従業員に良い思いをさせたい、10年後・20年後も安心して働ける会社を自分の手でつくりたい――そう考えました。現在、スタッフは経理を手伝ってくれる妻と大工が2人。また、協力会社の職人の方々にも同様の思いを伝え、共に励んでいます。

 その大西社長の思いについて、ぜひ詳しくおうかがいしたいです。

大西 建築業界では下請けや孫請けへと仕事が流れていく際、その作業内容や報酬に限界が出てきます。そうなるとどうしてもモチベーションが低下し、お客様から見えないところで手を抜く現場も少なくありません。しかし、私はそうした質の低い仕事を絶対にしたくないんです。だからこそ、元請けとしてお客様にお見積もりを提出する際にも、案件獲得のためにとにかく安い金額を提示するのではなく、値段が張っても「こういう質の高い工事をします」と丁寧にご説明し、納得の上でご契約していただくことを大事にしているんですよ。

 リフォームをお願いする立場からしても、そうして誠実に対応していただけると安心できますし、現場で働く方々も納得感がありますよね。

大西 ありがとうございます。共に働く仲間は、自分の仕事に見合った給料が欲しくて残業や休日出勤を頑張る者や、お金よりもマイペースで働くことを大切にする者など、それぞれが幅広い価値観を持っています。そのため、一人ひとりからどんな人生を送りたいのかしっかりヒアリングを行い、納得のいく働き方ができるよう配慮することも重視しているんですよ。

スタッフ一人ひとりが輝ける会社に!

 それは素晴らしい。まさに時代の流れに合った経営者の姿だと思います。

大西 私も修業時代に、自分がされてよかったと思うこともある一方で、嫌だったと感じることもたくさんありました。良かったと思ったことは積極的に取り入れ、嫌だったことはやらないよう臨機応変に対処しているところです。

 お客さんにも共に働く方々にも誠実に向き合われている大西社長。BOIS創建(株)さんが目指す未来とは、どのようなものなのですか?

大西 経営者の立場として果てしなく上を目指せるということに、今は何よりのやりがいを感じています。今後もさらに自分を高めて事業規模を拡大していく所存です。スタートから順調に業績を伸ばしている当社ですが、まだまだ現状には満足していません。

 大西社長も、周囲の皆さんも幸せになれる会社を目指されているのですね!

大西 はい。私の目標は「ここで働いてよかった」と従業員に思ってもらえる会社にすることです。そのためにも集客に力を入れて、お客様にも誠実な対応を一貫しつつ、スタッフ一人ひとりが輝ける会社として突き進んでまいります!

GUEST COMMENT

嶋 大輔

「お客様のために」を最優先に掲げる大西社長。求められたもの以上の結果を出すその姿勢は、大企業の一員として長く勤めてきた、職人としては珍しいご経験で身に付けたものなのでしょう。とても誠実でお人柄も素晴らしい大西社長には、仲間のため、ご家族のためにも必ず成功していただきたいもの。私も心から応援しています!

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