自動車整備士の有資格者となりJAFに就職し、11年間、現場や営業など多彩な経験を積む。その後大工の父から誘いを受け32歳で職人の道へ。父の会社での現場作業や役員経験を経て、1からの挑戦で自分の力を試すべく2022年2月にBOIS創建(株)を設立。リフォームを主軸に据え、誠実な施工をモットーに躍進を続ける。

BOIS創建 株式会社 | |
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住所 | 〒 494-0003 愛知県一宮市三条字大平54-8 |
URL | https://bois-souken.co.jp/![]() |
妥協を許さない工事対応が強みであるBOIS創建(株)。代表取締役を務める大西氏は、大企業のサラリーマンから32歳で大工に転身し、現在は幅広い工種に対応する確かな技術を習得。顧客と職人の双方のためを思うその誠実な姿勢に、タレントの嶋大輔さんが迫った。
大手会社員から32歳で大工に転身
嶋 大西社長は建築業界に転身する以前は、自動車関係のお仕事に携わってこられたそうですね。
大西 そうなんです。私は専門学校で自動車整備士の資格を取り日本自動車連盟(JAF)に就職し、およそ11年半以上、ロードサービスの現場や営業の業務を担当していました。その間にも大工である父から「建設業界に来ないか?」と言われ続けていたのですが、長いこと断っていたんです。ただ、建築現場で汗を流す父の姿を見て、頑張ったら頑張った分だけ評価される大工の仕事へと徐々に心引かれていき、その後32歳で転職を決意し父の下で修業を始めました。
嶋 まったくの異業種への転身ということで、ご苦労も多かったことでしょう。
大西 建築業界への転職を決めた当初は周囲の人は誰も背中を押してくれず――当時はすでに結婚し3人の子どもがいたので、妻は特に猛反対していました。しかし、この道に進みたいという思いを胸に周囲の反対を振り切り、説得を続けながらひたすら仕事に打ち込んでいったんです。
嶋 それだけ建築業界への強い思いが芽生えていらっしゃったのですね。修業中の心境や起業のタイミングについても、ぜひ教えていただけますか?
大西 修業中、すでに第一線で活躍していた先輩方から、とても支えていただきました。父や同じ年代の大工には「見て覚えろ」という気質の棟梁が多いのですが、私はそうして厳しく接してもらえると「よし、やるぞ」という気持ちがますます奮い立つんです。その過程で、個人事業主であった父が2018年に法人を設立したことで私も役員に就任し、現場での修業と経営面の知識習得、双方に励むことができました。父の下を離れ、当社を創業したのは2022年2月。社名の「BOIS」は、大工・棟梁と結びつきの深い「木材」という意味のフランス語に由来しており、現在は住宅リフォームを中心に、新築に至るまで幅広い工事を手がけています。
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