1973年生まれ、千葉県出身。24歳から音楽に本気で取り組み、仲間と組んだバンドでデビューを果たす。しばらく音楽から距離を置いた時期もあったが、次第に思いが再燃し活動再開。2021年、成田市に「Music School Weather」を開校した。

鶴久　長谷川社長は、ミュージシャンとしてご活躍されていたとのことで、お会いできるのを楽しみにしていました。

長谷川　ありがとうございます。私は30代半ばまでバンドを組んでいました。駆け出し時代は楽器店に勤めながらミュージシャンたちと交流を広げたり、店が運営するボーカル教室に通ったりしつつ、ひたすら練習、練習の日々でしたね。そこで出会ったプロミュージシャンの方に師事させていただき、数年後にはインディーズからCDデビューし、5年ほど頑張りましたが、残念ながら音楽だけで食べていくまでには至らず―結婚して子どもが生まれたのを機に、いったん音楽から離れたんです。

鶴久　でも、また戻ってこられた。

長谷川　はい。一部上場企業を経て、父の会社を手伝うようになったのですが、40歳を前に「残り半分の人生、このままでいいのかな」という気持ちが湧き上がり、知人にギターを習うところから音楽を再開しました。プロを目指すというよりは、趣味として突き詰めるつもりで。そんな中、かつてのバンドメンバーの訃報が突然入りました。彼も音楽講師をしていて、人望があったので、葬式にはミュージシャン仲間、生徒、先生たちが500人くらい集まって――そこで、皆で何かやろうという話になったんです。

鶴久　亡きご友人が仲間との縁を引き寄せたのかもしれませんね。スクールを開く構想は最初からあったのですか？

長谷川　ありました。周りのミュージシャンに聞くと、演奏活動だけで生計を立てるのは厳しいという話が多く上がったので、講師として働ける場を用意することで、音楽に携わりながら生活できるようにしてあげたいと思ったんです。

鶴久　ミュージシャンの雇用も意識されてのスタートだったんですね。では、スクールの特徴や強みを教えてください。

長谷川　まだ試行錯誤の最中ですが、将来的には、それぞれの楽器やボーカルのレッスンを動画にまとめ、それを見ながら学べるような仕組みを考えています。講師が何人か常駐して、わからないところがあればリアルタイムでアドバイスできるようにしたいな、と。

鶴久　自分から吸収していくうちに、目の色を変えて熱中する生徒さんもいるでしょう。長谷川社長が、講師として指導される際にはどのようなことを意識していらっしゃいますか？

長谷川　良いところを伸ばすため、まずは褒めることですね。私はボイストレーナーでもあるので、最初は喉の筋肉のしくみを説明し、歌える喉をつくるところからしっかり教えます。

鶴久　最後に、これから通われる生徒さんへメッセージをお願いします。

長谷川　音楽は一生続けられるものですし、ステージ上の演奏を見たり聴いたりも楽しいですが、自分で歌ったり楽器を弾いたりするのはもっと楽しいので、年齢を問わず、いつでも遊びに来てください。お待ちしています！

GUEST COMMENT

鶴久 政治

長谷川社長が音楽仲間の雇用を広げることも念頭にスクールを開校されたと聞き、私も音楽業界の厳しさは身に染みて分かっているので、心から応援したくなりました。社長の元で学んだ若い人たちの中から、いつかスターが生まれ、「先生が褒めてくれたおかげです」と言ってくれる日が来るといいですね！