不動産営業や学習塾講師などさまざまな職業を経験し、40歳を境に高齢福祉分野の仕事に専念。60歳の時にかねて関心があった空き家の活用を事業化し、2018年に(一社)こしがや空き家活用協会を設立した。現在は終活や独自の「いき活」をテーマにセミナーも開いている。
一般社団法人 こしがや空き家活用協会 ライフヒストリーデザイン |
|
---|---|
住所 | 〒343-0023 埼玉県越谷市東越谷6-33-7 |
URL | https://shukatuakiya.net/ |
大路 (一社)こしがや空き家活用協会の根岸代表理事は、「ライフヒストリーデザイン」代表、「終活サポートこしがや」代表と、二足ならぬ三足のわらじを履いていらっしゃるようですね。
根岸 はい。ただ三足といっても私の活動自体に垣根はありません。相続や成年後見人、認知症介護に関するご相談のほか、空き家の有効活用やリノベーション・売却のご相談なども承っています。
大路 いわゆる「終活」に関わるテーマが多いような印象を受けます。
根岸 おっしゃる通りです。私も60歳頃から母の介護を経験しました。在宅でみとった後は1人になり、終活を自分事として考えるようになったので、お客様のご相談を受ける以前に自分のための活動でもあるんです。毎月続けてきた終活セミナーも今では50回を数え、最近では地方新聞の媒体でも終活に関する記事を連載しています。実際に自筆証書遺言書、エンディングノートなども書いてみて、「なるほどこういうものなのか」と気付かされることもたくさんありました。その点では、終活が気になり出した方々に、リアルな情報をお伝えできると思っています。
大路 代表理事ご自身も当事者ですから、話されることの説得力が違います。
根岸 最近は新たに「いき活」ということも提唱しています。終活は人生の終わりを見据えた活動ですが、セミナーに来られるのは75歳を過ぎた方たちが中心。70代まではあまり終活に関心を持たれないぐらい皆さんお若いんですよ。まだまだお元気ですし、それなら自分が亡くなる時のことで悩むより、生きている間をどうするか考えるほうが大事じゃないかと思い始めました。
大路 それで「いき活」なんですね。
根岸 ええ。この先の生きている時間をどう充実させるという話をもっとしてもいいのではないでしょうか。セミナーでも3回ほど「いき活」をテーマにしましたが、驚いたのは、参加者の皆様がそれぞれ「いき活」について自分だったらこうするというイメージを持っておられ、残された人生をやる気十分なんですよ。
大路 ポジティブな取り組みのほうが人を引き付けるのかもしれませんね。
根岸 「いき活」の一語にシニア世代の生きがいや意欲をかき立てるものがあるのかなと思い、手応えを感じています。
大路 お話をうかがい、代表理事が今の活動をすごく楽しまれていることがわかりました。だから他の方にもその熱量が伝わるのではないでしょうか。ビジネス一辺倒の話だと、おそらく人に伝わる手前で1枚ベールがかかってしまうはずです。ご自身の経験をもとに、これからも終活の、そして「いき活」の探究者として活躍されることを期待しています!
根岸 ありがとうございます。一度しかない人生ですから、お互いに後悔しない生き方をしていきましょう!

GUEST COMMENT
大路 恵美
私が知る範囲でも今の70代や80代の方は本当にお元気ですから、根岸代表理事が終活ならぬ「いき活」を広めたいというお話には共感しました。「自分がいなくなってしまった後の心配ばかりしたって仕方ない」という代表理事の言葉をきっかけに、自分の人生をどう楽しむかについて私ももっと考えます!