祖父の代から生花を取り扱う家系に生まれる。店舗リニューアルを機に、父から（有）ハナモを受け継ぎ、代表取締役に就任した。店舗としては創業50年以上の歴史を持ち、カフェをイメージした明るい店内が好評を博している。

大路　とってもおしゃれなお花屋さんですね！開放的なテラスに、色とりどりのお花があって、本当に素敵です。

森　大路さんにそうおっしゃっていただけて、とても嬉しいです！当店は2014年頃にリニューアルすることになり、その際にカフェをイメージした明るい空間をコンセプトにお店づくりをしたんです。お花をゆっくり見てもらいたいという思いもあったので、広々とした空間を意識してつくりました。

大路　思わず立ち寄りたくなってしまいそうな空間だと思いました。

森　ありがとうございます。おかげさまで、これまでの常連のお客様に加えて、若い世代のお客様も増えてきているんです。コロナ禍で、家にお花を飾りたいという人も増えました。

大路　お花があることで季節の彩りも感じられますし、おうち時間が増えたことで、癒やしを求める方が増えましたよね。それにしても、たくさんの種類のお花が並んでいますね。

森　当店では、季節もののお花をメインに取りそろえているんです。また、卒業式や入学式、歓送迎会など、春先はお花を贈る機会が多いので、特に多めに仕入れていますね。お花もどんどん進化していて、各地の生産者さんから仕入れているので、他にはないちょっとユニークなお花もあるんですよ。

大路　私も仕事柄お花を贈る機会が多いのですが、花束は相手の方をイメージしてつくっていただくので、なんだか気持ちまで一緒に渡せている気がするんです。本当にスペシャルなギフトだと思っています。

森　本当にそうですよね。私もお客様の思いを花束と一緒に届けられるよう、どんなシーンで使うお花なのか、どんな方に渡すのかをしっかりヒアリングしたうえでお花を選んでいます。

大路　他にも接客する際に大切にしていることはありますか？

森　自宅に持ち帰ったお花のお世話の仕方も伝えることを心がけています。長い期間お花を楽しんでいただきたいですからね。そのために、新鮮なお花をお渡しするということも意識しています。そうして、花が当たり前にある暮らしが根付いていってほしいんです。

大路　なるほど。そこまでしっかりコミュニケーションをとってもらえるとお客様も嬉しいと思いますよ。今後チャレンジしてみたいことはありますか？

森　お店の中にカフェスペースをつくりたいと思っているんです。たくさんのお花に囲まれながら、ゆっくりと過ごす時間が提供できたら良いな、と。

大路　それは楽しみです！お花の良い香りに包まれながら、カフェでゆっくり過ごせるなんて最高ですね。

森　お花が元気をくれることもありますからね。多くの方にとってお花がある生活が日常になっていけば嬉しいです。

GUEST COMMENT

大路 恵美

森社長の手がけるお花屋さんは、おしゃれな空間でありながらも敷居が低く、「昔ながらの花屋さん」のようにコミュニケーションを取りやすい雰囲気がとても魅力的でした。幅広い年代の方がより一層お花を身近な存在に感じられるよう、ぜひカフェのアイデアを実現してもらいたいですね！