インタビュー

建築

樹(いつき)

学業修了後、10代から知人の解体業者のもとで約19年の研さんを積む。やがて結婚を機に独立を決意し、培った解体業のノウハウをもとに、2020年に「樹」を創業。地域密着型の業者として、周囲への配慮を徹底した工事を武器に、木造建築に特化した解体事業を展開している。

樹(いつき)
住所 〒192-0154
東京都八王子市下恩方町35

宮地 これまで解体業務に一貫して注力してこられたという「樹」の佐久間代表。独立以降も、やはり解体を専門に展開されているのでしょうか?

佐久間 はい。当社ではその中でも、木造建築の解体に特化した取り組みをしています。独立以前から西多摩郡の地域に根差しており、このあたりは木造建築が多いので、地域密着型の業者として当社を創業するうえで、需要の高い分野にとことん専念しようと決めたんですよ。

宮地 木造建築ならではの技術や知識を極めてこられたのですね。

佐久間 木造建築は何より、すべての解体の基礎となるノウハウが集約されています。また、平屋住宅や二階建て以上のアパートなど、建造物の種類によっても技術が異なるため、ある程度の経験を積んでいないとケガに直結してしまうほど、解体作業には高い技術が求められるんです。ほかの鉄骨やRC造などの建築構造を手がける前に、新規の職人などが最初に通る現場が木造建築の分野だと考えています。

宮地 ケガや事故などの危険も、常に隣り合わせのお仕事ですよね。安全面での対策について、特に意識されている点はありますか?

佐久間 宮地さんのおっしゃる通り、解体業者の事故は多発しています。なので共に現場で働く仲間にも、「本当にケガだけはしないように、事故は絶対に起こさないように」と常に伝えています。そのうえで、私自身も重機を操縦するオペレーターとして入り、こちらからでしか判断のつかない、本当に細かいところで伝え、随時危険予知を行いつつ作業を進めていくんです。

宮地 とても繊細な気遣いが必要とされる作業なのですね。そうした点は、はた目から見ていると気付かないので、うかがえて良かったと思いました。

佐久間 ありがとうございます。当社は安全対策に加え、近隣住民の皆さんへの配慮も欠かしません。施工前のあいさつ回りはもちろん、重機の乗り方にも気を配っています。重機も車と一緒で荒く乗れば振動も大きくなりますから、できる限り優しい操作を徹底しているんですよ。しかし作業に速さを求めるあまり、そのあたりを疎かにする業者の方も多いんです。だからこそ当社は速さではなく、「丁寧かつきれいに」をモットーに、1日の終わりには壊したものを必ず整理して終業するよう心に決めています。

宮地 近隣住民の方々への配慮や安全対策を意識されている佐久間代表。将来の展望についてもおうかがいしたいです!

佐久間 雇用を増やし、重機を扱うオペレーターの育成に励む予定です。社名の「樹」には、樹木のように根っこの基礎を固めて大きく立ち上がろうという意味を込めています。その名の通り、今後も従業員各々がチームを束ね、1つの現場をまとめられる会社を目指します!

GUEST COMMENT

宮地 真緒

建築のスタートにもなる解体事業に携わり、中でも地域のニーズに特化した分野に注力されている佐久間代表。お話をうかがう中で、代表の解体業務に対する誠意や熱意が伝わってくるようでした。今後も、近隣住民の方々や従業員の皆さんの安心・安全を支えるべく躍進される代表を、私も応援しています!


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