28歳の時に出会った親方の下で、業務用エアコン配管工事の修業を始める。8年間の下積みを経て2018年に個人事業主として独立。2022年10月に法人化し(株)A STYLEを立ち上げた。スタッフを大切にして目の前の仕事を確実にこなし、成長することがモットー。
株式会社 A STYLE | |
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住所 | 〒183-0005 東京都府中市若松町5-10-3 |
URL | https://a–style.com/ |
宮地 荒木代表がエアコン配管の職人になるまでには、紆余曲折があったとうかがいました。
荒木 ええ。若い頃の私はバックパッカーをしたり、レストランや建築現場で働いたりしながら、自由気ままに生活していました。そんな中、28歳の頃に現在の仕事に出合ったんです。ただ、当時お世話になった親方は腕は一流だったにも関わらず、何か気に入らないことがあるとすぐ腕力に訴える人で待遇もブラックでした。それでも、毎日スーツを着て満員電車に乗る必要がない配管職人は私にぴったりの仕事だったので、気が付けばそこで8年ほど修業を積んだんです。
宮地 なるほど。厳しい環境でもそれだけ長く頑張れたということは、独立心をお持ちだったのでしょうか?
荒木 それが、一度は業界を去る覚悟で親方のもとを離れたんですよ。すると同業者から仕事を手伝ってくれという依頼が殺到しまして。徐々に仲間の職人が増えて彼らの面倒を見ているうちに、福利厚生を充実させてほしいと言われ、2022年10月に当社を立ち上げた次第です。
宮地 荒木代表はとてもスタッフさん思いなのですね。それでは、あらためて事業内容を教えてください。
荒木 当社は、ビルに取り付ける業務用エアコンの配管工事をメインで手がけています。この職業はエアコンに充てんするガスにちなんで「冷媒屋」と呼ばれているんですよ。大きなビルではエアコンの室内機と室外機が何百メートルも離れ、その間をさまざまな機械が邪魔していることもあります。そんな時も当社は、配管を曲げたり溶接したりして確実につないでいくんです。
宮地 高い技術が求められるようなお仕事ですね。法人化を果たした(株)A STYLEさんが目指す方向性とは?
荒木 私は先述した親方を反面教師にしており、スタッフに良い待遇で楽しく働いてもらえる環境づくりをテーマに掲げているんです。日頃から丁寧に技術を教えたり、一緒に飲みに行ったりするなどして仲間とコミュニケーションを取っていれば、現場の施工も自ずとスムーズになって完成度も上がります。そのためにも私は駄目なものは駄目、いいものはいいと明確に伝えるなど、妥協なき姿勢を保ち、長い目で物事を見ることを重視しているんです。そのようにして私とスタッフが同じ目線で働いているからこそ、どんなに困難な現場でもモチベーションを保ち、一定のクオリティで仕上げることができているのだと思います。
宮地 荒木代表の下では、優秀な人材が育っているようで楽しみですね!
荒木 はい。今の私があるのは人の縁のおかげです。だからこそ、目先の利益にとらわれず今後も人材の育成を続けます。当社が求めるのは、しっかりあいさつのできる元気な若者。それさえできれば私が必ず成長させてみせます!

GUEST COMMENT
宮地 真緒
非常に朗らかで親しみやすいお人柄の荒木代表は、「寡黙でぶっきらぼう」という一般的な職人さんのイメージを覆すような方でした。仲間を大事にしながら楽しく働くことをテーマに掲げておられる代表であれば、優秀な職人さんを続々と育成できると思います。今後のさらなるご活躍がとても楽しみです!