学業修了後は、10年にわたって無線機設計に携わる。その後、防災システムのSE部門へ異動後の19年目に発生した東日本大震災をきっかけにボランティア活動に尽力。その際に出合ったカイロプラクティックに興味を持ち、全国健康生活普及会のカイロ事業セミナーを受講し治療家の道へ進み、早期退職後「ふれあいカイロプラクティック ひろ施術院」を立ち上げた。
ふれあい カイロプラクティック ひろ施術院 | |
---|---|
住所 | 〒190-0032 東京都立川市上砂町5-7-14 シティーコーポパルナス武蔵砂川 602 |
URL | https://hirosizyutuin.com/ |
嶋 カイロプラクティックの施術を手がけていらっしゃる松岡院長ですが、前職はまったく違う業界でご活躍されていたそうですね。
松岡 そうなんです。もともと市町村防災行政無線システムのSEとして全国の市町村に向けてシステムの提案をしていたんです。現職へ進むきっかけとなったのは、2011年の東日本大震災なんですよ。これまで提案してきたシステムの有効性が覆されてしまったような気がして、今まで私が手がけていたことは何だったのかと、とても落ち込みました。
嶋 あの震災は不測の事態でしたよね。
松岡 ええ。防災行政無線システムを納入していたお客様も大きな被害を受けたことがショックでしたね。やはり人間では自然の力に対抗できないとも思いましたが、一方で、直接人の手で人を救いたいと考えるようになったんです。それで、ボランティアで岩手県の宮古市を訪れた際にハンドマッサージを知る機会がありまして、仙台でマッサージボランティアをしながら技術を学んでからは、仲間とマッサージ部隊を立ち上げて宮古市、大槌町で活動したんです。
嶋 素晴らしい行動力だと思います。被災された方を体のケアを通して癒やしていらっしゃったんですね。そこでカイロプラクティックに出合われたのですか?
松岡 はい。当時はカイロプラクティックというものを知らなかったのですが、マッサージ部隊にカイロプラクティックを手がける方が参加されたんですよ。被災地では高齢者の方々が「カイロの先生が来る」と喜んでその方の施術を受けている様子を見て、たくさんの方の力になれるのではと考えカイロプラクティックを学ぶことにしたんです。
嶋 なるほど。それでは現在施術されるうえで心がけていることがあれば教えてください。
松岡 まずは、お客様のお話をしっかりと聞くということですね。問診を徹底して行うことで、本当にその方に合った施術を施すことができると思います。また、施術だけではなく、健康を維持するために必要な栄養、運動、睡眠環境についてのアドバイスなども行うようにしているんです。
嶋 一時的な施術だけではなく、日頃からしっかりと自分の体を気遣うことが大切ですよね。
松岡 そうですね。痛くなってからでは遅いので、痛くなる前に日常的に取り入れてもらいたいと思っています。予防の1つとしてカイロプラクティックを受けていただけたら嬉しいですね。
嶋 今後についてはいかがですか?
松岡 カイロプラクティックはボランティアをきっかけとして始めた仕事なので、最終的には社会にもっと貢献していきたいと思っています。今後も、自分の手で1人でも多くの方に健康や幸せを届けていきたいですね。

GUEST COMMENT
嶋 大輔
松岡院長は、その優しいお人柄がお顔にも表れているのでしょう。お話をうかがう中で心から“人”そして“社会”へ貢献したいと思っていらっしゃる様子がひしひしと伝わってきました。そんな素晴らしい考えをお持ちの院長にはただただ頭が下がります。今後のご活躍にも期待しています!