北海道出身。酪農学園大学卒業後、東京の商社に就職し、プラスチックを買い取るリサイクル業に従事した。その後、IT業界を経て建設機械の商社に転職。2019年に独立して(株)建機サービスを立ち上げ、中古建設機械の買い取り・販売や、これまで難しかったエアクリーナーの交換・オイルの洗浄などのメンテナンスサービスを展開している。
株式会社 建機サービス | |
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住所 | 〒203-0023 東京都東久留米市南沢1-4-45 |
URL | https://kenki-service.com/ |
多くの建設会社を悩ませるクレーン車のメンテナンス。この問題をエアフィルターやオイルの再利用により解決するのが(株)建機サービスだ。自然環境を守る建設業を支援し、その素晴らしさを人々に伝える尾形社長の尽きぬ情熱に、女優の宮地真緒さんが迫った。
自然豊かな環境を守る建設業の魅力
宮地 クレーン車のメンテナンス・買い取りからレンタル・中古販売まで、建設業界の中で重要な事業を手がけておられる尾形社長の歩みを教えてください。
尾形 私は、両親が共に農業高校の教員だったことから北海道江別市の酪農学園大学に進学し、そこでリサイクルに興味を持ったんです。卒業後は東京の商社に就職し、全国の産廃業者からプラスチックを買い取る業務に従事しました。その後、IT業界に転身しましたが、全国を旅しながら中小企業の社長様と親しくなり、濃密な人間関係を築ける買い取り業の楽しさが忘れられず、同じような買い取り営業スタイルだった建設機械の商社にご縁をいただき、この業界を知ったんです。そして独立し、2019年に当社を立ち上げました。
宮地 商社業として多種ある扱い品目の中でも重機に注力しているのは、何か理由があるのではないですか?
尾形 はい。当社がここ東久留米市南沢に移転したのは2年前なのですが、見てください、この自然に囲まれた豊かな環境を。日本にはこうした土地がたくさんあり、それらを保全しているのは建設・土木業界なんですよ。土木や建設というと自然を破壊するイメージが強いかもしれませんが、まったくそんなことはありません。大切な山や川を未来の子どもたちのために残すには、建設や土木の仕事が不可欠なんです。だから私は建設業や建設機械が大好きで、YouTubeでもその魅力を発信しています。
宮地 (株)建機サービスさんのクレーン車メンテナンスは非常に画期的なサービスだそうですね。ぜひ私にも理解できるようわかりやすく教えてください。
尾形 クレーン車には、燃料を燃やすためにエンジンに外から空気を取り込むホースがあります。外のゴミがエンジンに入らないように、エアフィルターが装着されていますが、長い間、それらが使い捨てだったんです。廃棄されたエアフィルターは地面に埋められて環境を汚染します。当社の協力会社でもある(有)日興クリエイティブの荒井社長は、20年前からこの問題に立ち向かってこられました。その結果、汚れたエアフィルターを洗浄し、再利用する技術の開発に成功したんです。また、同じく使い捨てだったクレーン車のオイルもきれいにできます。このようなサービスでクレーン車から出る廃棄物を減らし、SDGsに貢献することが私の役目であり、当社の事業を通じて大好きな日本を守り、持続可能な社会をつくっていきたいんです。
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