インタビュー

卸・販売

Ken’s Garden

大学卒業後にJA(農業協同組合)に就職。営農指導員として15年近く、いちご農家を担当する。次第に自らも農業を営みたいと思うようになり、2019年から兼業農家に。農園「Ken’s Garden」として、千葉県松戸市でいちごの生産・販売を手がけている。

Ken’s Garden
住所 〒270-2204
千葉県松戸市六実5-24-5
URL https://www.kensgarden-chiba.com/

岩崎 「Ken’s Garden」さんでは、いちごの生産・販売を手がけていらっしゃるとうかがいました。千葉県でいちごを扱うというのは珍しい印象を受けます。

金子 確かにあまりなじみがない方が多いかもしれませんが、最近は都心からいちご狩りに来られる方も多いことから、このあたりでは年々いちご農家が増えているんですよ。私がいちごの生産を手がけてみたいと思ったのは、JAでの仕事がきっかけでした。長年、営農指導員としていちご農家の担当をしていましたが、皆様の熱意がとにかくすごくて圧倒されたんです。彼らをそこまで突き動かすものは何なのだろうと興味を抱いたことから、兼業農家として自らも農園を手がけるようになりました。

岩崎 金子代表の身近に、いちご農家さんがたくさんいらっしゃったんですね。

金子 はい。最初は私1人ではなかなか作業が進みませんでしたが、知人のいちご農家さんたちが手伝ってくださったおかげで、ここまでくることができました。

岩崎 やはり、指導員としてのお仕事と、農家として実際に手を動かすのとではまったく異なるものなのでしょうか?

金子 実際に作業をしてみると、本当に大変なことが多いですね。気温も気候も毎年違うので、いろんな課題が出てくるんです。でも、だからこそこの仕事は飽きないですし、おもしろいとも感じています。他のいちご農家さんと、「今年はこうしよう」といった話をしながら切磋琢磨できる時間も楽しいんです。

岩崎 お話を聞いていても、本当にワクワクする気持ちで農業に向き合われている様子が伝わってきます。「Ken’s Garden」さんならではの強みというのは何かあるのでしょうか?

金子 農業と福祉の組み合わせに力を入れている点ですね。実は福祉事業所の方々に当園の作業を手伝っていただいています。福祉とのコラボレーションを導入している農家はまだ少ないのですが、作業を手伝ってくれる利用者が土を触りながら本当に良い表情をしているのが嬉しくて・・・。今後は他の異業種とも協業していければと考えているところです。

岩崎 それは、JAにもお勤めされている中で生まれた柔軟なお考えでは?

金子 ええ。おっしゃる通り、JAで働く中で培った人脈や知識も自分の財産だと考えています。農業を今後活性化させていくためには、他業界からの視点も必要です。今後はよりいっそう異業種とのコラボレーションを進め、事業の規模を拡大していければと思っています。

岩崎 これからさらに新しいアイデアを実現してくれそうで、ご活躍が本当に楽しみです!具体的な展望はありますか?

金子 短期的な目標は、現在の倍程度まで農園の規模を広げ、法人化することです。その過程で、福祉事業所にいる利用者や地域の住民を雇用し、地域ぐるみで町おこしができればと考えています。

GUEST COMMENT

岩崎 恭子

「農業の仕事をしていて一番嬉しいのは、収穫したいちごを食べた方たちから『おいしい』という言葉をいただいた時ですね」と、爽やかな笑顔でお話ししてくれた金子代表。お仕事を心から楽しまれている様子が伝わってきました。業界全体の将来のことも真剣に考える姿勢が本当に素晴らしいですね。


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