インタビュー

卸・販売

大規模な設備や丁寧な収穫が特長

内山 それは今後の展開が楽しみですね。お客さんの反応はいかがですか?

 シイタケの栽培は40年ほど前にブームがあり、現在はその時に就農した農家さんが引退しつつあるんですよ。ここ寄居町からも地元のシイタケがなくなったので、お店へ営業に行くと「どんどん持ってきてほしい」と歓迎され、お取引先が広がっているところです。

内山 ストレス過多だったサラリーマン時代から農業へ。杉社長の今の充実ぶりがとてもよく伝わってきます。

 人からはリスクの高い挑戦だと思われているかもしれませんが、私自身はやりたいことに取り組んでいるので毎日が楽しく、やりがいに満ちています。まだまだ試行錯誤を繰り返してはいますが、6名の社員とパートさんも知人の紹介ですぐに集まってくれましたし、すでに黒字化も見込めるほど当社の事業は順調に成長していっているんですよ。

内山 では、改めて(株)栄ガーデンさんのシイタケの特徴を教えてください。

 当社は創業3年目のまだ若い会社ですが、これだけの規模の設備を持っているシイタケ農家は珍しいのではないかと思います。年間を通じて安定的に大量のシイタケを出荷できる点が最大の強みですね。さらに収穫の際も直接シイタケに触れないよう、手ではなくはさみできれいに切り取るなど、細かい所にまで気を配っているんですよ。業務用の加湿器で菌床の水分を調整する当社のシイタケは、水をまく一般的な栽培方法と比べると軽くて味が良く日持ちするので、お客様からも「長持ちしてありがたい」とお喜びの声を多数いただいています。

農業に興味を持つ若い人を増やしたい!

内山 シイタケ栽培のビジネスは、これからますます広がっていきそうですね。

 ええ。ただ、私はシイタケを育てるだけでなく、もっと事業を広げて農業に興味を持ってくれる若い人を増やしたいんですよ。そこで今、ご家庭でシイタケを収穫できる菌床栽培セットの開発を計画しています。同様の商品を販売している会社は多くありますが、参入するならシェア1位を目指すつもりです。

内山 これは楽しみですね。杉社長の柔軟な発想で、自宅でもシイタケを収穫できるようになると私も嬉しいですよ。

 私は農業に人生を救われました。昔の自分と同じようにサラリーマン生活で心が病んでしまう方も多いはずです。そんな時には生き物を育てる農業で心を癒やせるのだということを、ぜひ多くの方に知っていただきたいですね。

内山 確かにそのためにもシイタケ以外の分野に進出する必要がありそうです。

 内山さんのおっしゃる通り、シイタケの栽培は私にとってはあくまでも最初の一歩なんです。今後はシイタケよりも難易度の高いトマトなどの作物も育てたいですし、その地域の気候や風土に適応し、味が良くて、自家採種ができる種・固定種を広める活動にも取り組んでいきたいと思っています。そのためにも、まずはシイタケ栽培に遮二無二取り組んで確固たる実績を残すこと―これが現在の当社の目標ですね。

内山 今後さらに高齢化が進むであろう日本の農業に、若い力で活力を与えてくださるよう私も応援しています!

 ありがとうございます。残念ながらこの辺りも耕作放棄地が目立つようになりつつあるんです。私はそのような土地をどんどんお借りして事業を拡大し、日本の農業の振興に貢献していきます!

GUEST COMMENT

内山 高志

サラリーマンから農業への転身というと、実家が農家だったり、退職後の第二の人生で始めたりする方をイメージしますが、30代の若さで飛び込んだ杉社長の心意気は本当に頼もしい限り。シイタケで躍進したら次はさまざまな野菜を栽培し、ぜひ日本の農業を変革していただきたいですね。社長の勇気ある今後の挑戦が私も楽しみで仕方ありません!

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