代表取締役
河田 章
大学卒業後は希望した銀行に就職し融資や外国為替取引を担当。香港など海外赴任も経験する。将来を見据え定年前の57歳で銀行を退職。融資コンサルタントの活動で顧客と人脈を増やし、2021年11月にイノクル(株)を創業した。ビジネスや海外開発の支援に飛び回っている。
秘書
ゾリグト アリウンジャルガル
モンゴル出身。夫や息子と共に2年半前に来日。喜多方ラーメンの店で働きながら日本語を身に付ける。母親と同い年で自分と誕生日が1日違いの河田社長の理念に共感。2022年2月から秘書としてイノクル(株)に勤務し、日本とモンゴルの架け橋になっている。

イノクル 株式会社 | |
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住所 | 東京都港区赤坂4-7-6 赤坂ビジネスコート |
URL | https://inno-clu.com/ https://money-kigyo.com/ |
銀行を早期退職し、融資コンサルタントとして第二の人生を歩み始めたイノクル(株)の河田社長は、ビジネスの世界を変革し、人々の夢の実現に貢献することを目標に掲げている。未来を見据える河田社長の胸の内に、野球評論家の今岡誠さんが迫った。
銀行員から融資コンサルタントに転身
今岡 金融に精通されている河田社長の歩みや独立の経緯をお聞かせください。
河田 学生時代の私は銀行への就職を考えており、大学卒業後にその夢をかなえることができました。33年に及ぶ勤務期間中は、主に融資や外国為替取引を担当したんです。国際部に所属し香港やドイツに赴任したこともありました。定年を過ぎても会社に残ることはできますが給料は大幅に減るし役職もなくなって、65歳になると完全に退職することになってしまいます。そこで私は57歳の時に早期退職を選択したんです。その後は2つの会社に勤めながら個人で融資コンサルティングをしていましたが、ありがたいことにお客様が増えて起業を決意し、2021年11月に当社を立ち上げました。
今岡 河田社長を支える秘書のゾリグトさんは、どのような方なのでしょう?
ゾリグト モンゴル出身の私が家族と共に来日したのは2年半前のことです。日本語学校には通ったことがなく、ラーメン店で働きながら日本語を覚えました(笑)。縁があって社長の面接を受け、2022年2月から当社で働き始めたんです。河田社長は金融を通じてモンゴルの発展にも尽くす心の温かい方ですし、私も日本人の真面目なところをさらに吸収したいと考えています。
河田 彼女のご主人はフランス料理のシェフなのですが、残念なことにビザの関係で現在は別の仕事をしているんですよ。そのような状況でも向上心を忘れず奮闘する彼女はとても優秀な人材です。ご親戚もアメリカやトルコなど各地で事業をしていらっしゃいます。彼女を通じて日本のモンゴル人協会や在日モンゴル人のビジネスマンともつながりができましたし、当社も今後は海外開発事業や日本で頑張る外国人の支援にも全力を注ぐ予定です。
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