インタビュー

医療・福祉

La・ケイキ治療院

スーパーマーケットに勤務していた頃に腰を痛め、鍼灸院の治療で回復したことを機に治療家の道へ進む決意をする。学費を貯めて専門学校に通い、国家資格を取得。その後は実務経験を積んで技術を磨き、独立して「La・ケイキ治療院」を立ちあげた現在は要介護者や障がいのある子どもを対象とした訪問治療を手がけている。

La・ケイキ治療院
住所 〒161-0032
東京都新宿区中落合2-18-2
URL https://la-keiki.com/

名高 こちらはただの鍼灸院ではなく、訪問して施術を行う院だそうですね。このようなスタイルで独立しようと考えられた思いからお聞かせください。

千田 訪問型鍼灸マッサージは以前からあったのですが、一般にはほとんど知られていませんでした。ただ、治療院に来られないくらい体が弱っている、不調を抱えている人ほど、治療を求めているのではないかと思いまして―そうした方々のお力になりたくて、訪問型の施術を始めたんです。在宅の方を診させていただく際は保険治療になるので、担当医に同意書を交付していただき、それを踏まえて施術をしていく形になります。

名高 体を動かせないほど重度の症状の方が、鍼灸マッサージの施術を受けることでどのような効果を得られるのか、気になります。

千田 体は動かさないと関節が硬くなっていきます。また、筋肉は伸ばす筋肉と比べて曲げる筋肉のほうが強く、脳の障害などで体が動かせなくなると、だんだんと体が曲がってきて、その状態で固まってしまうのですが、それを予防するうえで効果的なのが鍼灸マッサージの治療なのです。私たちだけでなく、看護師さんや介護のヘルパーさんも入りますので、それぞれと連携しながら、情報も共有しつつ患者様が良い状態になるよう努めています。

名高 なるほど。疾患によって起こる体の不具合をケアしてくださるのですね。ちなみに、最近は小児障がいの治療にも力を入れているとうかがいました。

千田 はい。患者様のお宅を訪問した際、障がいのあるお子さんの治療もできないかというご相談をいただいたことがあって。しかし、その時は対応できる知識や技術がなく···悔しさから勉強を始め、小児障がい児の支援協会を立ち上げられた先生の講習会に参加して、オリジナルの施術ができるようになりました。

名高 具体的に、どういったお子さんを施術されているのか教えてください。

千田 私が施術するのは脳性まひのお子さんが多く、筋肉の緊張や関節拘縮といった二次的な障がいを予防・改善する治療を提供しています。脳に障がいがあるお子さんは、てんかんの発作を持っていることも多いのですが、数時間置きに起きていた発作が鍼治療によって丸一日出なくなったり、嚥下力が弱いお子さんのあごに鍼を打つことで改善したり―治療は早ければ早いほど効果的ですし、リハビリと合わせて行うことで回復の度合いも格段に上がりますので、ぜひ多くの方に試していただきたいですね。

名高 では最後に、将来のビジョンについてもお聞かせいただけますか?

千田 施術後に喜んでくださる様子を見られたり、感謝の言葉をいただけたりすることが、何よりのモチベーションになっています。ゆくゆくは小児治療に特化していきたいと考えているので、治療とリハビリを一貫して行える施設の立ち上げを目指し、歩み続けてまいります。

GUEST COMMENT

名高 達男

ぎっくり腰から治療家の道へ進まれ、導かれるように小児治療へたどり着かれた千田院長。間違いなく、「天職」でしょう。障がいのあるお子さんやそのご家族の苦しみは、自分のことにならないとわからず、知ってもらえる機会も少ないと思います。そんな方々の希望の光となるよう、この先も頑張ってください!


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