大学で女性福祉を学び、在学中にDV被害者の支援に尽力する。社会福祉士の資格を取得し、卒業後は行政の窓口に。縦割りの組織や法律の壁を打ち破り、女性が気軽に相談できる場をつくろうと決意し、心理カウンセラーや行政書士の資格を取得。2020年10月に「ひだまり行政書士事務所」を立ち上げた。
ひだまり行政書士事務所 カウンセリングオフィス |
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住所 | 〒184-0002 東京都小金井市梶野町2-7-5 カワベ第一コーポ 106 |
URL | https://www.hidamari-a.com/ |
水野 まずは、女性支援に注力されている長島さんの歩みから教えてください。
長島 私は大学で女性福祉を勉強しました。特にDV被害者の支援に力を入れ、シェルターと呼ばれる施設で大勢の女性と関わりを持ってきたんです。そして、在学中に社会福祉士の資格を取り、卒業後は行政の窓口に勤務しました。ただ、縦割りな組織体制に違和感が拭えず、「苦しむ女性が安心してつながれる場所をつくりたい」と決意した私は、心理カウンセラーと行政書士の資格も取り、当事務所を立ち上げたんです。
水野 行政書士に着目した理由とは?
長島 悩んでいる女性が法律家にアドバイスを求めても、「その悩みは法律では解決できない」と門前払いされてしまうケースを数多く見てきました。そこで、自ら街の法律家である行政書士になり、気持ちの整理のところから女性に寄り添いたいと考えまして─また、私はかつて脳動脈瘤の疑いがあると宣告され、いつ死ぬかわからないという恐怖の日々を体験しました。幸いなことに死の恐怖から解放されることができましたが、この経験から、ひとり親の「もしもへの備え」にも力を入れているところです。
水野 心強いお言葉です。多くの女性にとって頼りになる存在だと思いますよ。
長島 ありがとうございます。私が常に心がけているのは、行政の窓口で働いた経験を活かし、相談内容に応じた最適な機関や制度をご紹介すること。困っている女性を絶対にたらい回しにはしないということです。また、事務所の中もアロマの香りで満たしたり心地良い音楽を流したりしています。そうして女性が追い込まれる前の「なんとなく不安」という段階から不安を和らげていただき、当事務所をいつでも相談できる場にすることを大事にしているんです。
水野 ちなみに、長島さんは相談者さんにご自身の潜在意識に気付いてもらう“箱庭セラピー”を提供するなど、独自のお取り組みもされているそうですね。
長島 ええ。私はご相談に耳を傾ける際、「先生」としてではなく「カウンセラー」としての意識を持つようにしています。士業というと堅いイメージをお持ちになるかもしれませんが、私はご本人が言いたくても言えなかった悩みや、本当はどうしたいのかという本音を引き出すことを何よりも大切にしているんです。
水野 今後についてはいかがですか?
長島 今、私は自分のやりたい仕事を追求できることに大きなやりがいを感じています。今後も当事務所を友達の家やカフェのように女性が気軽に通える場所にし、どこに相談すればいいかわからないとお悩みの女性を救っていきたいです。


GUEST COMMENT
水野 裕子
正義感が強く人のために尽くす長島さん。今回お話をうかがい、女性支援に懸ける覚悟と情熱がしっかりと伝わってきました。ひだまりのような優しさで相談のハードルを下げ、問題の解決まで共に歩んでくださる長島さんの今後のさらなるご活躍を期待しています!