インタビュー

製造・技術

痒い所に手が届く提案とサポート

名高 たったお一人で立ち上げたとは、ご苦労も多かったことでしょう。

有麻 ええ。というのも、圧電セラミックの開発・製造は日本メーカーが得意としている分野なのです。品質が高く、世界的にも圧倒的なシェアを誇っている中で、台湾メーカーの部品を売り込むのは相当な覚悟がいることでした。ですから私は、当初から孤軍奮闘を決意して当事務所を開設したのです。

名高 では、「ユニクトロン日本連絡事務所」さんの強みをお聞かせください。

有麻 「ユニクトロン」が生産する圧電セラミックは、日本ではまだまだ知名度が低いのですが、アメリカへの輸出が多く、実績と信頼があります。そして、私たちが心がけているのはお客様のニーズを的確に捉え、痒い所に手が届くご提案やサポートをすることです。日本の名だたる大企業がひしめくこの分野で簡単にシェアを拡大するのは難しいことではありますが、お客様やコンサルタント等からもご指導いただきながら、日々勉強を重ね高品質の圧電セラミックやアンテナを低価格でお届けするのが私たちのミッションです。また、アンテナ事業においては、現在の車載セラミックアンテナ以外の分野での拡販を推進しています。

名高 質の高い電子部品を安く入手できるとメーカーさんも助かるでしょうね。

有麻 そう言っていただけると嬉しいです。ただ、アンテナ事業において当事務所にはアンテナの電波を測定する設備をまだ備えていません。その代わり、台湾本社のエンジニアと迅速に連絡を取りながら、アンテナ形状や周波数調整など、お客様のご要望に合わせたアンテナを素早くご提案・ご提供できるようにしています。今は台湾からのサンプル送付も1~2日で到着します。大手企業には真似できないスピード感こそが当事務所の最大のメリットであり特長と言えますね。

プレッシャーを跳ね返し成長する!

名高 経験、知識、人脈のすべてを兼ね備えた有麻代表だからこそ可能な事業なのでしょうね。しかし、それだけに代表が背負う責任は想像できないほど重いはず。あらためて、ユニクトロン製品の拡販に向けた決意をお聞かせください。

有麻 おっしゃるとおりで、私には早く台湾本社が納得する実績をつくらなければという重責がのしかかっています。しかし、そのプレッシャーを跳ね返しながら日本中を飛び回り、お客様のご要望を丁寧にお聞きして小ロットから商品をご提供しているのです。現在はそのようにして着実に信用を積み上げ、一歩ずつ階段を上っているところですね。

名高 人生の荒波を幾重にも乗り越えてきた有麻代表なら、今後さらなる躍進を遂げるでしょう。

有麻 ありがとうございます。私も長いキャリアの中でさまざまな挑戦をしました。もちろん失敗も数多く経験してきました。だから出世できなかったのですが(笑)。「もうダメだ」と挫折したこともありましたが、その度に立ち上がることができたのは周囲の方々のご協力や励ましのおかげだと思っています。これからも一心不乱に前を見つつ、かつ慎重さも忘れずに、突き進みます。

名高 今後についてはいかがですか?

有麻 技術が日進月歩で進化する時代ですから、過去の実績にあぐらをかいているとたちまち置いていかれてしまいますね。だからこそ、日々の勉強を怠ることなくこの先も新しいことを吸収し続けてまいります。そうしてユニクトロンの製品の普及に注力し、ますます世の中のお役に立つことが私の目標です。

GUEST COMMENT

名高 達男

「強烈な体当たりを食らっても、きれいな受け身が取れるよう自分を鍛えている段階なんです」と語っていらした有麻代表。定年後も新事業に挑戦する有麻代表からは、底知れないパワーと強い精神力を感じました。長年にわたるご経験で蓄積した知識やノウハウを生かし、この先もユニクトロン製品の普及に取り組んでいってほしいですね。

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