インタビュー

製造・技術

株式会社 西澤

1958年に祖父が染料・繊維のメーカー(株)西澤を創業。自然と後を継ぐことを意識するようになり、大学で化学を学ぶ。卒業後は京都の原料メーカーに就職。早くに亡くなった父に代わって家業を切り盛りするため実家に戻り、30歳で3代目代表に就任した。

株式会社 西澤
住所 〒481-0041
愛知県北名古屋市九之坪鴨田79
URL https://kk2438.co.jp/

水野 染料や繊維を取り扱っておられる(株)西澤さん。まずは、その歴史から教えていただけますか。

西澤 当社は私の祖父が1958年に創業しました。私も自然と後継ぎになることを選択し、大学で化学を学んだんです。卒業後は他社で3年間修業を積んだ後に当社へ入りました。早逝した父の後を継いで30歳で3代目の代表に就任し、現在に至ります。

水野 今日は(株)西澤さんが開発した画期的な糸を紹介していただけるとのことで、とても楽しみにしてきました。さっそく拝見させてください!

西澤 はい。それはこちらの磁性を持った糸のことです。私たちは糸の繊維にフェライトを大量に付着させ、磁性を持たせることに成功しました。磁性を持つというのは、磁石を近付けるとくっつくということです。現在はこの糸の実力を発揮できる製品のアイデアを練ったり、大量生産を実現するための試行錯誤を続けたりしています。

水野 なるほど、これは素晴らしい糸ですね。洋服だけでなく財布などの雑貨にも使えそうですよ。

西澤 ありがとうございます。また、当社は電磁波を吸収する繊維も開発しました。こちらも、携帯電話が5Gとなり、電磁波の人体への影響がますます懸念される時代にふさわしい素材だと自負しています。いろいろな用途を想定して、今後も研究を続ける予定です。

水野 このような糸の機能の中には、製品化した後にプリントで対応することも可能なものがあるのではないかと思います。あえて繊維の段階で加工されることのメリットについて教えてください。

西澤 プリントでは生地がごわごわして着心地が悪くなるなど、さまざまなデメリットが生じるんです。それに、日本の繊維産業は成熟し仕事がどんどん海外に流出しています。だからこそ、必要なのは高い付加価値の素材をつくり、お客様のご要望にお応えすること。当社は伝統的な技術と最新のテクノロジーを融合させながら飽くなき挑戦を繰り返し、地道に積み上げた経験値をもとにこのような新商品を開発しているんです。おかげさまで、多くの企業様からお問い合わせやお引き合いをいただいております。

水野 最近では、ネット通販の普及で手づくりの商品を目にする機会も増えました。(株)西澤さんの繊維を、個人の方にも販売してもらえると新しいものが生み出せそうですね!

西澤 水野さんのおっしゃる通りです。まったく新しい当社の商品は、まずマーケットのニーズを調査し、手探りで普及を進めています。さらに、自社で最終製品まで仕上げることも視野に入れているんです。当社の繊維に興味を持ちコラボレーションしていただける方は、企業・個人様のどちらでもぜひお気軽にお問い合わせをいただきたいですね!

GUEST COMMENT

水野 裕子

60年以上の経験と豊富な実績に決して安住することなく、新たな挑戦を続けておられる(株)西澤さん。私の出身地・愛知県は繊維業が盛んな土地です。暮らしに欠かせずなじみ深い業種だからこそ、見事な開発力と技術力、そして斬新な着眼点を兼ね備えた西澤社長のさらなる躍進を期待しています。


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