インタビュー

製造・技術

シレーナ 株式会社

大学時代にオーケストラサークルに所属したことをきっかけに、楽器の仕組みに興味を持つ。卒業後はイタリアに5年、ドイツに10年滞在。修業を積みながら楽器の修理にいそしむ。シレーナ(株)の二代目として声がかかったことを機に帰国。現在、楽器の修理・販売から楽器のメンテナンスについての本の監修も手がけている。

シレーナ 株式会社
住所 〒141-0021
東京都品川区上大崎2-24-10
島田ビル2F
URL https://www.sirenaweb.com/

吉井 茅根社長がこの世界へと足を踏み入れられた経緯からお聞かせください。

茅根 きっかけは大学時代に、オーケストラサークルに所属したことでした。次第に楽器の仕組みに興味を持つようになり、弦楽器職人の道へと進む決意をしまして。その後、イタリアに5年、ドイツに10年、トータルで15年ほど海外で暮らしていたんです。そんな中、当社の先代が後継ぎを探しているということでお話をいただき、現在に至ります。

吉井 世界中から音楽家が集まる環境でお仕事をされていたとは、素晴らしいキャリアをお持ちなのですね。では、事業内容についてもお聞かせください。

茅根 楽器の販売・修理、メンテナンスをメインに手がけています。それに加えて先代の頃から力が入れているのが子どもたちへの教育です。幼い頃から楽器に触れる機会をつくってあげたいという先代の思いから、演奏家の方々と共に応援させていただいています。子どもでも、自分で楽器を選ぶ楽しみを感じてほしいな、と考えているんですよ。

吉井 自分で選んだ楽器となると愛着も湧くので長く続けられそうですよね。ところで、Webサイトに掲載されている「カイゼン」という言葉が印象的でした。

茅根 「カイゼン」には、楽器のポテンシャルを引き出すことで、楽器をより良くしていきたいという意味を込めています。世の中には、良いと言われている楽器はたくさんありますし、楽器を買い替えることでステップアップすることもできるのですが、まずはお持ちの楽器を見直してほしいな、と。すぐに買い換えるのではなく、カイゼンすることで楽器の音も随分変わってくるものなんですよ。

吉井 楽器のポテンシャルを引き出す、というのは珍しい発想ですよね。そんなことができることも知らなかったです。

茅根 お客様の中には、「私の楽器って、こんなに音が鳴るんだ!」と驚かれる方も多いんです。私は世界で活躍するトップクラスの演奏家の方々の要求に応えてきた経験がありますから、その技術力や経験値を強みに、楽器のカイゼンに取り組んでいるところです。

吉井 素晴らしいです。最後に、今後の夢や展望があればお聞かせください。

茅根 クラシック音楽を始める子どもの数は減少しています。ですから、地域の方々や先生などと協力して、子どもに弦楽器に興味を持ってもらえるよう、音楽教育に携わることもしていきたいですね。また、楽器職人を目指す人材の育成にも注力するつもりです。楽器職人は高齢化や人材不足が進んでいて、技術の継承も私にとっては大事な役割の1つですから。そうして業界が盛り上がるように力を尽くしてまいります。
 お持ちになっている楽器で気になることがあれば、対話をしながらどうしたら良くなっていくかを考えてまいりますので、ぜひお気軽にご相談ください。

GUEST COMMENT

吉井 怜

「楽器一つひとつが個性を持っているので、そういった楽器に日々出合えることがこの仕事のやりがい」と笑顔で語ってくださった茅根社長。本当に楽しみながらお仕事されている様子が伝わってきました。楽器をお持ちの方は、ぜひ「カイゼン」のご相談をしてみてください!


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