自分の子どもがADHD(注意欠如・多動症)と診断されたことで、さまざまな療育施設に通わせるが、その中で、親と子の目線に立って運営する施設がないと痛感。それを契機に金融業界から独立して(株)グランドホールディングスを創業し、児童発達支援・放課後等デイサービス「Raphael(ラファエル)」を立ち上げた。

株式会社 グランドホールディングス / 児童発達支援・放課後等デイサービス 「Raphael(ラファエル)」 |
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住所 | 〒206-0033 東京都多摩市落合2-38 D’グラフォート多摩センター煉瓦坂 |
URL | https://www.raphael.link/ |
発達障害のあるわが子の療育から感じた疑問をもとに、育児の現役世代が理想とする施設を立ち上げた(株)グランドホールディングスの井上社長。2児の母親でもある千葉真子さんが「児童発達支援・放課後等デイサービスRaphael」を訪ね、社長の意気込みをうかがった。
科学的な根拠に基づいた療育を提供
千葉 まずは井上社長が「Raphael(ラファエル)」さんを立ち上げられたきっかけからお聞かせいただけますか。
井上 私は20年にわたり金融業界で仕事をしていました。その間に生まれた子どもが1歳6ヶ月の時にADHD(注意欠如・多動症)と診断されたんです。その後、約10年間妻と二人三脚で療育を行いつつ、幾つもの療育施設に通わせましたが、私が感じたのは親と子の目線で療育する施設がないことだったんです。そこで、科学的根拠のある療育で、クオリティが高く、本当の意味で子どものためになる施設を立ち上げようと当社を創業し、2022年4月に「Raphael」をオープンしました。事業所名「Raphael」は、身体的そして精神的な治癒を司るキリスト教3大天使の名前が由来なんです。
千葉 「Raphael」さんではどのような取り組みをされているのでしょうか?
井上 当施設は「認知アセスメント」「ソーシャルスキルトレーニング」「自立学習支援」を3本柱として療育を行っています。まず認知アセスメントについてですが、「Raphael」ではデジタル認知テスト「脳バランサー」で、お子様の言語力、空間認識力、注意力など12項目を測定し、お子様の強み弱みを認識することで、科学的な根拠に基づく個別支援計画を作成している点が特徴です。「ソーシャルスキルトレーニング」では、跳び箱、なわとび、逆上がりなどの運動を通して社会のルールを身に付ける療育支援を行います。その際は机を移動させる必要がありますが、子どもたち自身で片付けやすく安全にも配慮するため、極めて軽い机を配置しているんです。
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