自身の育児と仕事の両立で苦労した経験と、乳がん闘病をきっかけに2018年に「学童クラブ みらいく」を立ち上げる。その後、多世代交流型ラーニングスペース「LEARNING SPACE CANDLE」も開設。2022年6月に(特非)BeWithを立ち上げるなど活躍の幅を広げている。
学童クラブ みらいく LEARNING SPACE CANDLE 特定非営利活動法人 BeWith |
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住所 | 〒803-0816 福岡県北九州市小倉北区金田2-1-32 アヴィニール金田 Ⅱ-D |
URL | https://miraiku-kokura.com/ http://lscandle.com/ |
嶋 子どもと社会の未来のためにさまざまな取り組みをされている坂本代表。これまでのご経歴からお聞かせください。
坂本 私は息子が4歳のときに離婚を経験し、それからは働きながら育ててきたんです。ただ、息子が小学生に上がるときに困ったことになりまして─というのも、当時の北九州市には民間の学童クラブがほとんどなかったんです。そこで、民間かつ手厚く保育できる学童クラブを立ち上げたくて、2018年に「学童クラブ みらいく」を立ち上げました。
嶋 どんな学童クラブなのでしょうか?
坂本 公設の学童クラブは定員が数百名に及ぶところもありますが、当クラブは子どもたち一人ひとりにしっかり目が行き届くようにするべく、定員を60名に抑えています。さらに、日替わりで英語やプログラミング、そろばんなどの授業を開催しているんですよ。また、子どもたちを迎えに来た保護者の方々の家事を少しでもサポートできるように、お総菜も販売しているんです。私自身が働きながら子育てしてきた経験をもとに、「あったらいいな」と思うことをサービスに取り入れています。
嶋 ちなみに、「LEARNING SPACE CANDLE」も立ち上げられたとうかがっています。
坂本 はい。勉強の場を求める学生の方々と社会人の方々が出会うことでお互いに良い影響を与え合い、助け合いながら成長できる場があればという思いで多世代交流型ラーニングスペース「LEARNING SPACE CANDLE」を開設しました。学生の方は無料で使用することができます。また、ここでは月に1度マルシェを開催しています。
嶋 それは楽しそうですね。子どもたちの社会教育にもぴったりだと思います!
坂本 ありがとうございます。マルシェには個人で活動している方やなかなか販路が開拓できず悩んでいるお店に参加していただいているんです。そんな皆さんの頑張る姿を見ることは、子どもたちに良い影響を与えると思いますし、お店の方にも子どもたちの笑顔で元気になっていただけるのではないかな、と。私も、こうしたたくさんの方が集う場をつくれたことに喜びを感じています。
嶋 今後についてはいかがですか?
坂本 2022年6月に(特非) BeWithが設立(予定)です。BeWithは「学生」を応援する活動していきたいと思っています。コロナ禍で世の中が大きく変わり、未来が予想しにくくなっている今、自分の将来を決める事が難しい世代の子どもたち。それでも、この子たちも、学校を卒業したら仕事をしながら自立していかなくてはならない。その子たちの生きる力を少しでもサポートできるような場所として活動していきたいと思っています。そして、この取り組みが、北九州をきっかけにして、各地に広がるような活動をしていきたいと思っています。

GUEST COMMENT
嶋 大輔
身内以外の大人と触れ合える時間は子どもの成長を促し、大人も新たな視点を得ることができると思います。学童クラブやラーニングスペースで、素晴らしい環境をつくり上げた坂本代表の挑戦は素晴らしい限り。ぜひ、北九州から全国へ代表の理念を発信していってくださいね!