幼少期からさまざまな格闘技に親しむ。祖母の影響で看護師を志し、専門学校卒業後は精神医療や救急医療の現場に従事。次第に後進の育成に携わる機会が増え、2020年に(同)SAMANTを創業する。現在は看護教育支援事業、訪問看護事業に加え、格闘技ジムの運営も手がけている。
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合同会社 SAMANT / あったか本舗 クロスポイント・パラエストラ拝島 |
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住所 | 〒196-0003 東京都昭島市松原町4-5-11 サニーハイツ1F |
URL | https://www.samant.tokyo/ |
内山 橋本代表は、看護と格闘技という異色の組み合わせで事業を展開されているそうですね。まずは、起業に至るまでの歩みからお聞かせいただけますか?
橋本 私は看護師だった祖母に影響されて自然と看護師の道へ進み、精神医療や救急医療の現場で経験を積んだ後、専門学校で教員として後進の指導に当たっていました。やがて看護学校から依頼を受けて講師も務めるようになり、その中で学校の外でも学びを支える存在が必要だと感じて、(同)SAMANTを立ち上げた次第です。看護師の院内研修やセミナーの講師派遣、養成学校への非常勤講師派遣、オンラインでの看護学生の学習サポートなど、多角的な看護教育支援を行いながら、「あったか本舗」として訪問看護サービスも手がけています。
内山 訪問看護には、橋本代表ご自身が出向いていらっしゃるのでしょうか?
橋本 はい。当社の事業目的には看護師の独り立ちも含まれており、看護師の方とは個人事業主のような形で契約しています。そこで、私は必ず同行して現場の看護師を指導しつつ、利用者様をしっかり看護させていただいているんです。
内山 では、代表と格闘技との出合いについても詳しく教えてください。
橋本 小学生の時に空手道場に通ったのが、格闘技を始めたきっかけです。その後、辰吉丈一郎さんの世界戦に感動してボクシングを始め、他にもブラジリアン柔術、キックボクシング、総合格闘技などさまざまな競技を経験しました。そうして大会に出場したり、指導に携わったりしているうちに仲間が増え、「自分たちで楽しく練習できる場所をつくろう」と盛り上がったため、通っていたジムの“のれん分け”の形で、「クロスポイント・パラエストラ拝島」を開いたんです。
内山 どちらの事業も、代表のバックボーンが深く関わっているのですね。とはいえ、ここまで分野の離れた事業を両立させるのは大変ではないですか?
橋本 いえ、本当に好きなことを仕事にできているので苦労は感じませんし、1つのことに縛られずストレスを分散できるのも私には合っていると感じます。看護も格闘技も厳しい世界ではありますが、私はスタッフが楽しみながら仕事をして、ジムの会員様も訪問看護の利用者様も楽しく生活できるよう、全力を尽くすことを信条にしているんです。
内山 パワフルな代表が、この先どう事業を成長させていくのか楽しみですね。
橋本 ありがとうございます。訪問看護もジムも、少しずつ規模を拡大していくつもりですが、あくまでも私の目の届く範囲に収めようと考えています。会員様や利用者様の笑顔を直接見られることが、私の原動力ですからね。今後も、地域の方々が安心して暮らせる環境・自分が目指す仕事を楽しいと思える教育・好きで続けながら大きい大会に出られる指導を目標に、走り続けてまいります。

GUEST COMMENT
内山 高志
人生は楽しみながら挑戦することが何よりも大切。絶妙なバランスで3種類の仕事をこなす橋本代表は、まさにその理想を体現していらっしゃる方だと感じました。片方の事業がもう片方の事業に刺激を与えることもあると思うので、その相乗効果を力に変えて、これからも多くの方の人生を幸せにしてください。