自動車メーカー勤務を経て、ケータリングやクルーズ屋形船といった飲食事業を手がける東山ガーデン(株)に入社。屋形船事業部に勤務し、長年の経験を経て先代の後を継ぐ。現在は名古屋市の自治体と連携を図りながら事業拡大を目指しまい進中。
東山ガーデン 株式会社 | |
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住所 | 〒455-0033 愛知県名古屋市港区港町1-9 ポートビル 1F |
URL | http://www.higashiyama-garden.com/ |
水野 本日は愛知県名古屋市で飲食・屋形船事業を展開する東山ガーデン(株)さんにお邪魔しています。私は愛知県出身なので、お話を聞けるのを楽しみにしていました。まずはこれまでの歩みからお聞かせいただけますか?
田岡 当社は私の妻の父が創業し、縁あって入社することになりました。先代は野球で言えば先発の大投手で、本当にいろいろなことにチャレンジをしてきた非常にパワフルな方なんですよ。入社してからは屋形船事業部に長く携わり、その後、先代の後を継ぎました。
水野 事業を引き継がれたのは2018年とうかがっています。実際に経営者という立場になってみていかがでしたか?
田岡 当初は右も左もわからない状態でしたが、組織全体を俯瞰して見たときに、地元の雇用を少しでも生むことが務めだと思ったんです。かつては暗いイメージのあった名古屋港と堀川を屋形船事業で盛り上げた先代のすごさを知っているからこそ、会社を存続させ雇用を生み、名古屋市にとどまらず愛知県の活性化に貢献できたら、と。そして、当社に入社した皆が「入社して良かった」と思える企業にしたいと考えています。難しいことかもしれませんが、働く皆にとって、夢のある会社にしたいですし、その状態で次の代へと事業を引き継ぐことが、私にとって一番のテーマでもありますね。
水野 ここまでお話をうかがい、田岡社長の会社だけでなく愛知県に対する熱い思いが伝わってきました。とはいえ、社長に就任されてからすぐにコロナ禍となり、大変なことも多かったのでは?
田岡 そうですね。ただ、スタッフも含めて周りの方々に支えていただきながら今日まで事業を進めてきました。飲食事業も屋形船事業も、他社との協力体制を組み、業界を盛り上げています。
水野 横のつながりを大切にし、支え合いながらまい進していらっしゃる、と。そんな社長が率いる東山ガーデン(株)さんの今後がすごく楽しみです。
田岡 ありがとうございます。おかげさまで、名古屋で新たにできた施設のレストランの経営権を取得できましたので、そうしたところをベースに、事業の柱を確立していきたいと思っています。また、小規模な店舗を多店舗展開することで、飲食、屋形船に続く新たな柱を作りたいという思いもありますね。
水野 コロナ禍を経験したからこそ、より確固たる経営基盤をつくることにも注力されていく、ということですね。
田岡 はい。そして屋形船の事業に関しては、将来的には名古屋にある3つの川をつないだ水上交通を実現し、さらに普及させたいと考えています。それは、先代が思い描いていた夢だったんですよ。当社は、現在の事業を根気強く続けてきたからこそ、しっかりとした成果を残せていると思います。今後もこの場所で踏ん張って、次代につないでいきたいです。

GUEST COMMENT
水野 裕子
愛知出身の人間として、東山ガーデン(株)さんがこれまで行ってきた取り組みや、それによって生まれた成果などを聞いて、これからのご活躍がとても楽しみになりました。名古屋に水上交通網ができるのも本当にワクワクしますし、ぜひ良いものをつくり、発展させていってほしいですね。