インタビュー

卸・販売

うぃずわん!

ブリーダーの父の背中を見て育ち、一度は別の業界で仕事をするも、父の引退に際して事業を引き継ぐ決意をする。50年続く看板を守りつつ、時代に合わせたスタイルを模索し、ホームページやSNSも積極的に活用。幼犬の育成はもちろん、繁殖から引退した母親犬のケアも考えるなど、独自の取り組みを続けている。

うぃずわん!
住所 〒819-0012
福岡県福岡市西区能古寺脇478-1
URL https://www.withwan.biz

矢部 榮代表は、お父様の代から50年以上続くブリーディング事業を手がけられているそうですね。幼い頃から、家業を継ぐことは考えていたのでしょうか?

 いえ。私は本当にワンちゃんのことが好きで、売る時に必ず別れが訪れるこの仕事はやりたくないと思っていました(笑)。しかし、父が高齢になり私に事業承継の話を持ちかけてきた際、「後継ぎがいなければ今いるワンちゃんはどうなるのだろう」と考えると放っておくわけにはいかず―ちょうど、自分も4人の子育てを終えて、仕事も転機を迎えていたタイミングだったので、覚悟を決めて事業を引き継ぐことにしたんです。

矢部 思い切った決断をされましたね。新しいスタートをされるうえで、何か意識的に変えたことはありましたか?

 父は良くも悪くも昔気質のブリーダーで、己の経験や勘を信じて独自の道を歩むタイプでした。その中でいいと思うものは受け継ぎつつ、私はより丁寧にワンちゃんと向き合うようにしています。わからないことはすぐに書籍やネットで調べますし、何かあれば迷わず動物病院へ連れて行くんです。

矢部 素晴らしいご姿勢ですね。榮代表のワンちゃんへ対する真摯で優しい気持ちがひしひしと伝わってきます。

 ありがとうございます。ご家庭で愛される、健康なワンちゃんを育てていくというのが私の信念です。現在は20頭ほどの赤ちゃんを育成中で、ブリーダーサイトや卸先のペットショップを通じて、信頼の置ける方に購入していただいております。育成中の相談事などをすぐ聞けるよう、私は飼い主の方とはLINEでつながるようにしており、そこで元気にしている様子をうかがえたり、SNSに画像が上がっているのを見たりすると嬉しい気持ちになるんですよ。

矢部 大切に育てたワンちゃんだからこそ、送り出した先でも幸せになってほしいと思うのは当然のことですよね。

 はい。私たちは「With One=共に一緒に」という理念を掲げていて、ワンちゃんと飼い主様が互いにパートナーとして歩んでいける、そんな環境をつくっていきたいと考えています。

矢部 では、今後の事業展開についてもビジョンを語っていただけますか?

 2022年春に犬舎を能古島に移転リニューアルし、ワンちゃんたちが思い切り走り回れるスペースを確保することができました。また、今後は島の自然や良い空気に触れつつワンちゃんがのびのび過ごせる、普通のしつけ教室とは趣の異なる幼稚園や、繁殖から引退したお母さん犬との触れ合いの場となるドッグカフェも設立する予定です。もしそこで「赤ちゃんから育てるのは不安だけど、成犬なら」という方がいらっしゃれば、里親のご案内をさせていただくこともできると思います。そうして活動の場を少しずつ広げながら、いずれは同じ業界で働いている娘とも一緒に仕事ができるよう、着実に歩んでまいります。

GUEST COMMENT

矢部 美穂

私もワンちゃんを飼っていて、パートナーとしてどれほど支えられているか一言では表せません。榮代表のような誠実なブリーダーさんがワンちゃんを健康に育ててくださった分だけ、私たち飼い主はパートナーとのかけがえのない時間をより長く過ごすことができます。今後のご活動を、心から応援したいです。


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