学生時代はラグビー部に所属。卒業後は、福祉の道へ進み、障がい者入所施設や放課後等デイサービスなどで働く。特別支援学校で保健体育の教師としても勤務。(株)Invictusを立ち上げ、放課後等デイサービス「All Peace」を運営するとともに、ユニバーサルラグビークラブチーム「ODYSSEY」を創設した。
株式会社 Invictus 放課後等デイサービスAll Peace |
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住所 | 〒811-3218 福岡県福津市手光南1-9-1 吉房ビル 2F |
URL | https://invictus21.co.jp/ |
ユニバーサルラグビークラブチーム ODYSSEY |
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URL | https://odyssey-rugby.com/ |
矢部 放課後等デイサービスを展開されているという、(株)Invictusの畑中代表。学生時代は、ラグビーに力を入れていらっしゃったそうですね。
畑中 そうなんです。高校、大学とラグビー部に所属し、大学では副主将として全国大学ラグビーフットボール選手権へ出場したこともあるんですよ。そんな中、卒業後の進路に悩んでいて・・・。福祉施設の代表を務める九州ラグビー協会の理事長に声をかけていただいたのが、福祉業界へと進んだきっかけでした。
矢部 実際にこの業界に入られてみていかがでしたか?
畑中 当初は不安な気持ちもありましたが、もともと、人と接することが好きでしたし、ラグビーで培った精神をこの業界で生かしたいと思ったんです。重症心身障がい者入所施設で経験を積んだ後は、放課後等デイサービスや、保健体育教師として特別支援学校でも経験を積みました。
そして、もっと地域の方々と障がい者の方々が関わり合っていけるような社会をつくりたいと考え、独立し放課後等デイサービスを立ち上げました。
矢部 なるほど。こちらの放課後等デイサービスでは他にはないユニークな試みをされているとうかがいました。
畑中 私たちが大切にしているのは、「子どもたちの“1”を増やす」ということ。子どもたちにとっての経験、スキル、自信、選択肢など、その1つずつを増やしていくことで将来の選択肢を広げてあげたいと考えているんです。
その中でも力を入れているのが、月に1度の職場体験。就労施設ではなく、民間の一般企業に受け入れをお願いしています。
矢部 ちなみに畑中代表はユニバーサルラグビークラブチーム「ODYSSEY」も運営されているとか。
畑中 はい。昔からスポーツを教えるのは好きだったんです。そこで障がい者の方々と関わり続けてきた私だからこそつくれるラグビークラブを立ち上げようと思い、「ODYSSEY」を創設しました。運動が苦手だったり障がいというハンディがあったりしても関係なく誰でも入れるクラブにしたいな、と。
矢部 誰もが楽しめるラグビークラブということですね。非常に素敵な取り組みだと思います。職場体験やラグビークラブの運営によって地域の方々と障がいを持つ子どもたちがコミュニケーションを取る機会も増えていくと思います。
畑中 そうであれば嬉しいですね。社会と障がいを持つ子どもたちがどのようにつながっていくかが今後の課題だと思っています。この先の目標は、私たちの支援がなくても世の中全体でサポートしながら、障がいを持つ方々が当たり前に楽しく生活できる環境が構築されていくこと。誰もが安心して楽しめる社会づくりに貢献していきたいです。

GUEST COMMENT
矢部 美穂
「子どもたちの長所やできることを、もっと伸ばしてあげたいんです」とおっしゃっていた畑中代表。苦手なことをできるようにさせるのではなく、できることをより輝かせるべく子どもたちと楽しみながら過ごされている様子が伝わってきました。そんな畑中代表の今後のご活躍がますます楽しみです!