インタビュー

建築

平野 その3つの“ちゃんと”について詳しくお聞かせいただけますか?

阿部 当社は主に不動産会社から仕事を請け負っています。そのため、施主様と直接お話しする機会は多くないんです。しかし私は、施主様とのお付き合いや直接ご要望をお聞きして工事に反映させるのも大切なことだと考えています。あいさつをしっかりすることや、顔を合わせるときには笑顔でいること、現場をきちんと整理整頓することを心がけているんです。

平野 そうした対応をしてくださると、施主様もとても安心すると思いますよ。

阿部 そうであれば嬉しいですね。施主様とコミュニケーションを取る中でうかがったご要望はスタッフにもちゃんと伝え、皆で“カタチ”にする。そして、完工後に施主様から「きれいになったね」「ありがとう」「工事してもらってよかった」とおっしゃっていただけたときには大きな喜びを感じますし、この世界に入って良かったと思うんです。

チーム一丸となって成長する組織

平野 とてもきめ細やかな心遣いとフレキシブルな対応力を駆使して仕事に臨んでいらっしゃる阿部社長。ここまでお話をうかがい、このお仕事を本当に楽しんでいらっしゃる様子が私にも伝わってきました。

阿部 もともと私はものづくりが大好きで、土木の仕事を選んだのも自分に合っているな、と思ったからなんですよ。また、この仕事は良い職人がいればいるほど、幅が広がっていきます。だからこそ、今は若手の育成にも力を入れていますね。大変だな、と感じることもありますが、試行錯誤を繰り返しながら、スタッフたちと向き合っていますし、それもまた、私のやりがいの1つなんです。

平野 育成の大変さは私にもよくわかりますよ。教育する側もされる側も謙虚さが大切ですよね。阿部社長はとても謙虚な方ですから、そんな背中を見てスタッフの皆さんも素晴らしい職人さんへ成長していくことでしょう。現在は経営者と職人という2つの立場を担っておられ大変なこともあるかと思いますが、そんな阿部社長の原動力は何なのでしょうか?

阿部 やはりスタッフたちの存在ですね。彼らのことは家族のように思っていますし、そんな皆を養っていかなければならないという責任感が私のモチベーションにもつながっています。かつて事業を拡大しようと考え挑戦してみたこともあるのですが、スタッフ一人ひとりの顔が見えにくくなってしまったり、私自身も焦ってしまったりして、思うようにいかなかったんです。そのときに、やはりスタッフたちと同じ現場で顔をしっかり見て仕事を進めていくことが大事だなと実感しましたね。

平野 なるほど。そんな阿部社長が率いていらっしゃるからこそ、チームが一丸となり「ちゃんとうかがい」「ちゃんと伝えて」「ちゃんとカタチに」が実現できているのでしょうね。今後についてはいかがでしょうか?

阿部 現在の体制を崩さず、皆と一緒に成長することができたらな、と。そして多くの方にご満足いただける施工を提供し、たくさんの笑顔を咲かせることができたら嬉しいですね。

GUEST COMMENT

平野 謙

10代で独立を果たした阿部社長は、とても謙虚で笑顔が素敵な方でした。目上の方との親交も深く、周囲の方が気にかけてくださるそうで、それは社長ご自身の立ち振る舞いが素晴らしいからなのでしょう。スタッフの皆さんのことも大切にしていらっしゃり、これからチームとしてさらに発展していくと思います。皆さんのご活躍を楽しみにしていますね。

1 2


amazonからのご注文
2022年7月号
COMPANYTANK 2022年5月号

巻頭企画「天馬空を行く」には、現役時代に圧倒的な強さで「怪物」と称され、現在は日本競輪選手養成所の所長を務める瀧澤正光氏と、平昌オリンピック・男子モーグル銅メダリストで、競輪選手への転向を果たした原大智氏がご登場!他競技から競輪へ転向したという共通点を持つお二人に、競輪の醍醐味や選手にとって大切なこと、さらに競輪界の未来のことまで、対談形式で語り合っていただきました!どうぞお楽しみに!!

定期購読のご案内
 

interviewer's eye

カンパニータンクのインタビュアとして活躍されている各界の著名人たちに本誌編集局が逆インタビュー。

宮地 真緒 矢部 美穂 水野 裕子 名高達男 鶴久 政治 時東ぁみ 駒田 徳広 杉田 かおる 畑山隆則