インタビュー

建築

フジヤマ建装

大工の父親の影響で職人を志すようになり、18歳から建築塗装の修業を開始。2015年に独立し、「フジヤマ建装」を創業する。下請けの苦労を感じながら新たな道を模索し、現在は営業から施工まで一貫して自社で行うことに成功。自身と同様、現場も営業もこなす工事統括責任者の山本氏と共に、会社の未来を切り開いている。

フジヤマ建装
住所 〒816-0855
福岡県春日市天神山3-30
金堂ビル1F
URL https://fujiyama-kenso.com/

下請けとして苦労した経験を生かし、一流の技術を駆使した丁寧な施工で躍進する建築塗装会社が「フジヤマ建装」だ。付加価値の高い光触媒コーティングも導入するなど業界を変革する藤嶋代表に、元プロサッカー選手の巻誠一郎さんがお話をうかがった。


独立後に下請け会社としての苦労を経験

 建築塗装一筋でご活躍中の藤嶋代表。さっそく、独立されるまでの歩みをお聞かせください。

藤嶋 私は大工だった父のもとに生まれました。頑固一徹な父の姿を見ながら育ったので、この業界がどういうところなのか早くから理解していたんです。それで18歳で塗装業界に入りました。実際に仕事を始めるとイメージ通りだったので、修業をつらいと感じることはなかったですね。屋根に上る塗装は夏の暑さと冬の寒さに耐えるのが大変ですが、私は苦になりませんでした。やがて、自分の力でさらに前進したいという思いが湧き上がり、独立して2015年に当社を立ち上げました。この業界に入り、2021年で17年目になりますが、現在も、屋根や外壁の塗り替えなど現場の第一線で汗を流しているところです。

 起業してすぐに仕事を取るのは難しい業界だと思います。ご苦労もあったのではないですか?

藤嶋 ええ。確かに独立後の数年は、大手の建築会社や営業会社からいただく仕事に頼っていました。私が何より嫌だったのは、元請け業者はお客様から高額な料金をいただいているのに、下請け会社には通常の手順で施工したら赤字になってしまうような価格で発注してくることです。その中で利益を出すには、無理やり数をこなしたり、材料や工程を省くなどしたりするしかありませんでした。

 そうなると、中にはクレームなどもあったのではないですか?

藤嶋 残念ながらそのようなこともありました。安い単価でぎりぎりの生活をしながら不備の責任をすべて被る。そのような状況を打開すべく、当社はなんとかして自分たちの力で仕事を取ろうと努力を重ねました。そして独立後3年目ぐらいからは、営業も現場も一貫して自社で手がける体制を築くことができたんです。現在、当社には7名の職人が所属しており、営業に関しては私と工事統括責任者の山本が担当しています。彼は私が独立する前から付いてきてくれた職人で、私と同じように現場も営業もこなしてくれる心強い相棒なんですよ。

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