インタビュー

サービス

長距離輸送が可能な仕組みをつくる

大路 では、事業内容についても教えてください。

中村 山梨県笛吹市を拠点に、地場輸送から長距離輸送までお客様のニーズに応えたさまざまなサービスを提供しています。運送事業を軸にしつつ、倉庫管理事業も展開しており、飲料・食料品などを中心に、企業様よりお預かりした商品をお客様にお届けするまで自社倉庫で丁寧に取り扱っているんです。また、昨今の運送業界は長距離輸送を避ける傾向にあり、困っている荷主様が大勢いらっしゃいます。ですから私はあえて、他社が断る長距離の仕事や、手作業で荷物の積み下ろしをする仕事を積極的にお引き受けしています。当然、きちんと休みを取りながら運転できるようドライバーは常に募集していますし、機械を使わず手積み、手降ろしに対応できる体力のある方をドライバーとして採用しているんです。

大路 お話をうかがっていると、かなり大胆な戦略のように思えます。なぜ、その手法が成功したのでしょうか?

中村 他社が避ける仕事ほどうまくこなせば、利益率が高く別のご依頼をいただけるチャンスも広がるからです。もちろん他社がやらないことに挑戦すると反発も生みますが、当社のドライバーは快く私の方針を受け入れているので、みんなには感謝の気持ちでいっぱいです。

大路 ドライバーさんが喜んで協力してくれる秘密を、ぜひ教えてください!

中村 私が大事にしているのは、会社に仕組みをつくることと、働き方を改革することです。長距離の輸送でも、それが可能になる仕組みを構築すれば楽になり仕事も増えていきますよね。さらに、週に1便、月に1便ほどの輸送が少ないお客様の荷物も、何件ものお客様を集めて定期便化できるような仕組みづくりを図っています。仕事が定期化できれば売り上げも利益も安定しますし、従業員の安定した収入につながると考えて進めています。私はディーラー時代にもこの仕組みを導入し、成果を出した経験があるので、現在も同じ手法で効率化と利益の分配を進めている真っ最中なんですよ。

山梨一の物流会社を目指す!

大路 社長は非常に充実感を持ってお仕事に取り組んでおられますよね。その情熱の源はどこにあるとお考えですか?

中村 私は人がやらないことに挑戦するのが大好きなんですよ。もちろん緊張感で眠れない夜もありますが、逆境こそチャンスと考えているので、なぜか大変なほうへ進む人生を選んでしまうんです(笑)。そもそも私の原動力は「人のために尽くす」という気持ち。当社ではスタッフに「3年後、5年後に自分はどうなりたいか」などのアンケートに答えてもらい、夢や希望など目標を達成するために仕事を頑張るよう、従業員と共にさらなる成長を目指しています。会社も一緒で、今後の夢や希望に向かって日々行動する事が大切だと思っています。おかげさまで、数年前まで離職者が多かった当社も、定着率が上がってきているんですよ。

大路 社長はスタッフさんの目線を大切にしていらっしゃるようですね。

中村 おっしゃるとおりです。世の中に楽な仕事はありません。どんなにつらくても目標を持って突き進めば必ず道は開けるもの。私は「運送業はサービス業」をモットーに、これからもスタッフと一丸となって当社を躍進へ導きます。そして当社を山梨一の物流会社にしていきたいですね。何より、規模の拡大を追うわけではなく、スタッフに「この会社に勤めて良かった」と言ってもらえる企業にすることが私の目標です!

GUEST COMMENT

大路 恵美

中村社長のお話をうかがって、これほど人を大事にする方が経営者なら、働きやすい職場になり、毎日のお仕事に意欲が湧くだろうと感動しました。スタッフさんのモチベーションを高めることが得意でいらっしゃいますし、これまでの豊富な経験を物流という新たな舞台に生かし、次々と挑戦を続けていってもらいたいですね!

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