インタビュー

建築

Arrow product design 合同会社

広島県出身。自立心が強く、中学を卒業すると同時に家を出て大工として働き始める。現場仕事で経験を積みつつ、18歳からは定時制の高校と建築系の専門学校に通い、建築士の資格を取得。活躍の場を広げるべく26歳で上京してゼネコンに就職するも、業務内容が細分化されている環境に疑問を覚えるように。その後は複数社を経て独立し、Arrow product design(同)を設立。企画、設計、施工のすべてを自社で行う理想のサービスを体現している。

Arrow product design 合同会社
住所 〒214-0002
神奈川県川崎市多摩区菅野戸呂11-6 302
URL https://www.arrow-p-design.com/

一般住宅の新築・リノベーションや、店舗・オフィスの総合プロデュース、オーダー家具の製作など、幅広く事業を展開するArrow product design(同)。多角的なサービスを可能にしているのは、在籍する職人全員がマルチスキルを持つという、独自のチーム編成だ。“頑固一徹”の職人イメージを根底から覆す同社の取り組みに、女優の宮地真緒さんが迫った。


10代から積み上げた経験を生かして

宮地 矢野社長は、すでに建設業界で20年以上のキャリアを築いてこられたそうですね。ぜひ、開業までの歩みをじっくりとお聞かせください。

矢野 私は幼少の頃から自立心が強く、中学卒業と同時に家を出て、地元の広島で大工として働き始めました。18歳からは定時制の高校に4年、さらに建築専門の夜間学校にも2年通い、その間は仕事と学業を両立させる忙しい日々を送っていましたね。朝5時から現場へ出て、夜7時から10時まで授業、その後に部活動のサッカーをして、午前12時過ぎに帰宅、というような生活でした。

宮地 それはかなりハードですね!でも、働きながらもしっかり青春を謳歌されている感じがして、素敵です。

矢野 実際、学校は本当に楽しくて、つらいとかキツイという感情はまったくなかったですね。当時弟子入りしていた親方も理解がある方で、「学校はきちんと卒業しなさい」と、どんなに忙しくても学業を優先させてくれたので、無事に卒業して建築士の資格を取れました。そうして、26歳の時には目標だった上京を実現して、ゼネコンに就職したんです。

宮地 技術的にも知識的にもしっかりと素地をつくられてから東京へ進出されたのですね。では、独立のきっかけはどのようにして訪れたのでしょうか?

矢野 もともと店舗の設計・施工に興味を持って就職したのですが、いざ働き始めてみると、規模の大きな会社の中では思っていた以上に「歯車の1つ」にしかなれなくて―特定のポイントでしか現場に携われないことに、もどかしさを感じるようになっていったんです。そして、「どうせなら設計や施工はもちろん、中の家具に至るまで一貫したサービスを提供したい」と考え、独立の準備を始めることにしました。その後は複数社を渡り歩きながらリノベーションや家具製作について学び、副業という形で個人事業主として実務経験も積み、2020年に満を持して会社を立ち上げた次第です。

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