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  • 関口建築 代表 / 一般社団法人 日本伝統建築技術保存会会員 関口 龍馬

インタビュー

建築

関口建築

昭和47年生まれ。49歳。10代の頃から建設業界に足を踏み入れ3つの老舗工務店の親方に弟子入りし技術を磨く。31歳で独立後は今では廃れてしまった職人の本物の技術を生かした伝統工法、伝統的意匠を基礎に洋風の家を手掛ける。一般住宅からマンションのリフォーム、リノベーションまで幅広くお客様に受け入れられている。

関口建築
住所 〒140-0002
東京都品川区東品川1-14-7
URL https://www.sekiguchi-kenchiku.com/

内山 まずは、関口代表のこれまでの歩みからお聞かせください。

関口 最初に入社した大手ハウスメーカーの仕事が酷く、施工技術も材木も質が悪かったのでしっかりとした技術を持つ親方につき修行しようと墨付け、刻みをする親方に弟子入りしました。1つの工務店で修行を終えるともっと他の仕事を知りたくなり計3名の親方に弟子入りし、修行を積みました。

内山 墨付け、刻みとは?

関口 墨付けとはきれいに加工した柱や梁に設計士の様に木に加工ラインを書き込む作業で、刻みとはノコギリ、カンナ、ノミを使いこなして木材を切ったり、削ったりして加工する作業のことを言います。一般的にこれらの作業をしている工務店はほとんどありません。

内山 なるほど。しっかりとした基礎を修得した修行期間があるからこそ目に見えない部分にまでこだわり施工しているのですね。

関口 はい。僕は親方から教わった事をしっかりと仕事に生かしています。最近は自然素材という言葉が流行っていますが、漆喰といっても実は漆喰を10%程度しか含まず、残りは接着剤です。自然素材100%のみが『天然素材』と言えるのです。親方は「デザインとは素材と素材の組み合わせ、そして建物全体を合わせて考えることが意匠なんだよ。」とよく言っていました。当社では天然素材を使用し、高い技術はもちろんのこと、デザインを考えた意匠を提供しています。

内山 ここまでお話を伺い“木”や“漆喰”などの100%の天然素材に精通している代表だからこそできるお仕事だと思いました。

関口 ありがとうございます。ノコギリ、カンナ、ノミを使い、ミクロン単位にまでこだわって手作業で仕上げています。機械では正確に出来ない部分まで細部に渡って施工することが家の寿命を延ばし、手を抜いた分だけ家の寿命は短くなると思います。1人1人のお客様、1軒1軒真剣にやっていくことをモットーとしており、2軒、3軒の掛け持ちはしません。1人のお客様と対話を重ね、共に家創りをして行きます。

内山 他にどのような特徴があるのかぜひお聞かせ下さい。

関口 実際にお客様から「散歩をしながら自宅を眺めると美しくてとても癒される。周りを見渡しても関口さんが施工した我が家の様な質感のある家は1軒もありません。」などのお言葉を頂くこともあります。天然素材は朝から夜にかけて、又季節や気候によって家の表情を変えます。雨の日が嫌いだったお客様が「雨の日も建物の外観が美しいので外に出るのが楽しくなった」とまで言って頂けました。

内山 せっかく住宅を建てるのであれば、月日が経っても飽きの来ない住宅が良いですね。代表ならではの家創りをこれからも続けて行って下さい。それでは最後に今後についてもお聞かせいただけますか?

関口 日本全国に住宅被害で苦しんでいる人がたくさんいます。簡単に建て替えるのではなく正しい施工方法でしっかりと再生させる一方、古き良き工法を次世代に伝える活動の一環として年に1回小学校の授業で講師をし、子ども達に実際にカンナで木を削る体験をさせてあげています。少しでも本物を直に知ってもらい世の中に貢献できればと思っています。

GUEST COMMENT

内山 高志

関口代表のお話しからは、家づくりへのこだわりと情熱がひしひしと伝わってきました。何でも、関口代表が手がける伝統工法を習得している職人は、全国でも1%に満たないとのこと。ぜひ、これからもその貴重な技術を次世代へ継承をし、建築業界へ貢献していっていただければと思います。


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