インタビュー

建築

株式会社 普請屋

幼少期より大工になることを志し、高校卒業後は都内の工務店に入社。建設業界でのキャリアをスタートさせる。26歳で千葉県の新設ゼネコンへ移り現場監督を経験し、31歳の時に独立して(株)普請屋を設立。現在は店舗の内装・リフォーム工事を専門に事業展開している。

株式会社 普請屋
住所 〒136-0072
東京都江東区大島6-17-12
URL http://fushinya.com

矢部 庭野社長は職人として一筋に歩んでこられたそうですね。早くから建設業界を志していらっしゃったのですか?

庭野 はい。小学生の時にはすでに大工になりたいと思っていて、工業高校の建築科を卒業した後はすぐに大工見習として工務店に入りました。会社にとって久しぶりの若手だったということもあり、先輩方からは非常に可愛がっていただき、墨付けや刻みなど伝統的な技術を学ぶことができたんです。

矢部 では、独立のタイミングはどのようにして訪れたのでしょうか?

庭野 時代が進むに連れてプレカットの建物が増えたことで、職人が技術を発揮する場が少なくなり、もともと「自分の力で家を建てたい」という目標を抱いていた私は現状を問題視するようになったんです。一度環境を変えてみようとゼネコンの現場監督も経験しましたが、思うような手応えはなく―それで、「せっかく続けるなら家族に自慢できる仕事が良い」と思い至り、結婚して子どもが産まれるタイミングで独立した次第です。

矢部 ご自身のお仕事に誇りを持つために、独立という道を選ばれたのですね。現在は、どのような案件を主に請け負っていらっしゃるのですか?

庭野 メインで手がけているのは、店舗様向けの内装・リフォーム工事です。カフェやエステサロン、ホテルなど、さまざまな業態の店舗様からご依頼をいただき、業種やコンセプトによって変化するお店の雰囲気が来店した方にきちんと伝わるよう、デザインさせていただいています。お客様が計画段階で明確なイメージを持っておらず、「どうすれば良いですか?」とご相談いただく場合にも、私の持てる技術と経験を駆使して最適なご提案をいたしますのでご安心ください。

矢部 頼もしいお言葉です。そうしたご提案をされる際に、日頃から気を付けていらっしゃることはありますか?

庭野 デザイン性を大切にすることはもちろん、実用性と耐用性を兼ね備えた施工になるよう徹底しています。どれだけ見た目がきれいでも、数年で床がきしんだり、建物に傾きができたりしては元も子もありません。同じ形をずっと保てるようにすることが大事なのです。

矢部 社長のノウハウは、ぜひ後進の職人さんたちにも伝えてほしいものです。今後についてはいかがですか?

庭野 2021年で開業から10年の節目を迎え、より多くお客様とお付き合いさせていただくべく、自社サイトを立ち上げるなど新しい動きを始めました。規模を拡大するには人員拡充も必須ですから、この先は採用・育成に力を入れていきたいですね。また、近年は若手職人が経験を積む場所も減ってきているので、当社から建設系の学校へ通える仕組みを整えるなど、職場環境をしっかり充実させながら、建設業界全体を活性化できるよう、努力を続けてまいります。

GUEST COMMENT

矢部 美穂

「大変な現場ほど、仕上げてお客様に喜んでいただけた時の達成感は大きいです」と語ってくださった庭野社長。事務所も手づくりの箇所が多く、社長が心から今のお仕事を楽しんでいらっしゃる様子が伝わってきました。若い職人さんもこちらでなら伸び伸び働けると思いますし、ますますの飛躍が楽しみです!


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