16歳のときに建設業界へ足を踏み入れ、板金職人の道へ進む。修業を積む中で職人としてのやりがいを見いだし、23歳のときに独立。「NK創建」創業後は丁寧かつ質の高い施工で顧客からの信頼を集め、経営を軌道に乗せる。現在は後進の育成にも注力している。
NK創建 | |
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住所 | 〒373-0826 群馬県太田市 |
URL | https://nk-souken.com/ |
名高 まずは、新島代表のこれまでの歩みから教えてください。
新島 私がこの仕事に就いたのは16歳のときです。妻の祖父が建築板金の会社を経営していて、一緒に働かないか、と誘われたのがきっかけでした。夏は猛暑、冬は極寒というつらい環境の中で、最初のうちは朝がくるたびに「今日は、どういう理由で休もうか」と考えてばかりいましたね(笑)。それでも歯を食いしばって頑張るうちに、ものづくりの楽しさを感じるようになったんです。柱しかなかった建物が完成するのを見たときは、大きな達成感を覚えましたね。
名高 職人としてのやりがいを肌で感じられた、と。独立のきっかけは?
新島 自分の力で勝負しようと決意したことですね。独立当初は苦労することもあったものの、建物を1つの商品と考えて、心を込めて施工し続けることで経営も軌道に乗り始めました。同時に、この仕事に懸ける思いがどんどん強くなっていきましたね。
名高 こだわりを持ってHPに記載の様な事業を進めていらっしゃるんですね。
新島 はい。建築板金は用意された図面どおりに施工するのが原則です。しかし、細かい部分は現場で判断をして調整する必要があります。そこで的確な施工をするのが本物の職人です。私はさまざまな現場で他の職人の施工を見て「建築板金に間違いはあるが正解はない」という境地にたどり着きました。つまり、雨漏りしてしまうような施工をすることは間違いではあるものの、雨漏りを防ぐための施工法は1つではなく、いろいろなやり方があるということ。そのときにどんなやり方を選択するかがこの仕事の最も大切な部分だと思っています。
名高 代表の理念は、スタッフさんにもしっかり伝わっているのでしょうね。
新島 そうであれば嬉しいですね。私はスタッフたちの考える力が養われるような指導を心がけていましてね。それが、スタッフの個性を生かすことにつながるのではないかと考えています。また、伝統的な技を引き継ぎながら新しい道具や技術も積極的に導入しているので、同業他社よりも質の高い施工が可能な点が当社の特徴なんです。優秀な人材を育てたり優れた機材をそろえたりして、万全の体制を整えています。
名高 お話をうかがい、代表のこれからのご活躍が楽しみになりました!
新島 私はこの業界の職人に対するイメージに一石を投じたいと思っているんです。建設業界は若い人材が不足していることが問題となっています。だからこそまだ20代である私や、さらに若い職人が活躍し変革をもたらす絶好のチャンスでもあるんです。これからは人材を次々と育成し、この業界を活気あふれる世界にするつもりです。そのためにも新しいことに積極的に挑戦し、職人の名に恥じない仕事を続けていきます。

GUEST COMMENT
名高 達男
26歳とまだまだお若い新島代表。とても礼儀正しく、建設業界を変えたいという強い意志をお持ちでした。また、創意工夫を重ねるその姿勢からは圧倒的なパワーと情熱を感じましたね。これからも代表の磨かれた技術を生かして後進を育て、大きく飛躍していってください!ご活躍を楽しみにしています。