インタビュー

医療・福祉

有限会社 トップランナー

大学卒業後に福祉業界へ歩みを進める。障害者の生活保護施設に就職し、48歳まで勤務する。次第に独立を志すようになり、2006年に(有)トップランナーを創業。グループホームの展開が遅れていた東京都武蔵村山市・東大和市で、共同生活援助事業所の運営を手がけている。

有限会社 トップランナー
住所 〒208-0002
東京都武蔵村山市神明2-78-2
URL https://toprunner-group.jp/

大路 服部社長は福祉業界のお仕事を一筋に歩んできたそうですね。ぜひ、その道のりをお聞かせください。

服部 私は大学を卒業し、障害を持ち生活保護を受けている方々の保護施設に就職しました。48歳まで勤務し、当社を立ち上げたのは2006年のことです。独立のきっかけは、障がい者施設の環境をもっと「当たり前」にしたかったからなんですよ。というのも、私が勤めていたところに限らず、このような施設はカーテンで仕切っただけの部屋で暮らすのが当たり前でした。入居者のプライバシーを守ることすらできない環境に私は違和感を覚えていたんです。

大路 施設の現状に疑問を抱き、立ち上がられた、と。

服部 ええ。現在、当社はすべて個室の障がい者グループホームを武蔵村山市と東大和市で運営しています。入居者は主に、19歳から67歳までの知的障がい者の方々です。

大路 きっと、個室のほかにもさまざまな工夫をされているのでしょうね。

服部 はい、当社のグループホームは消灯時間や門限、起床時間などの規則を設けていません。翌日の仕事に行くことさえできれば、自分自身の判断で夜更かしをしてもかまわないんですよ。自分の生活スタイルは自分で決めるのが当たり前ですから。私は、世の中の基本的なルールは障がい者も健常者も同じであるべきと考えているんです。

大路 それには私も大賛成ですね。お話をうかがっていると、社長が入居さんのことを第一に考えていらっしゃる様子が伝わってきますよ。

服部 そう言っていただけると嬉しいですね。私は、さまざまな問題を抱えどこにも行き場がない障がい者の方こそ積極的に引き受けようと考えて独立したんです。ただ、福祉法人などの形態では、何をするにも「予算を組んで」「理事会を開いて」と意思決定が遅くなります。当社を法人という形で起業したのも、自分の理想を貫くためなんですよ。誰かがやらなければならないことなら自分がその誰かになろう。そのためにも自由な発想で動ける環境が必要だったのです。

大路 そんな強い気持ちをお持ちの社長なら、この先も間違いなく会社を成長させていくことでしょう。最後に、社長が見据える将来の目標を教えてください。

服部 現在、障がい者の方は児童福祉法の対象外となる18歳から、障害基礎年金を受給できる20歳になるまでに「魔の2年間」があります。つまり、支援がないために収入が得られず、生活保護に走ってしまう障がい者の方も中にはいるんです。そこで、この期間を支援するために私は自立援助ホームを設立しようと考えています。さらに障がい者が働ける場所を立ち上げるなど、「(有)トップランナーなら安心だ」と言っていただける事業を展開していきたいですね。

GUEST COMMENT

大路 恵美

「自分で選んだ道だからかっこよく生きていきたい」と語ってくださった服部社長。福祉業界には珍しい肩の力の抜けた方で、とても明るくて話しやすいお人柄の社長の施設なら、入居者のみなさんもハッピーになれるでしょう。これからも多彩なアイデアで多くの方を支援してください!


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