インタビュー

建築

花山塗装興業

44歳。塗装会社を経営する父のもとに生まれ、17歳で職人に。すご腕の父の仕事を観察し、怒鳴られても食らいつき実力を伸ばす。昭和の技術と最新の技術をどちらも取り入れた塗装で数々の有名建築物を施工。現在は全国で戸建住宅の塗装を中心に手がけている。

花山塗装興業
住所 〒251-0035
神奈川県藤沢市片瀬海岸1-4-7
オーシャンリゾートタワー601

駒田 塗装一筋に腕を磨きまい進する原社長。その足跡をお聞かせください。

 私の父は塗装会社を経営しており、多様な有名建築物を塗装してきたんですよ。私は小学5年で現場を手伝い小遣いをもらうようになりました。塗装を職業にしたのは17歳からですね。実は駒田さんが活躍した東京ドームや横浜スタジアムの施工も手がけているんですよ。

駒田 私も知らず社長にお世話になっていたわけですね!塗装の一番の魅力とは何でしょうか?

 最初のうちは、朝が早く臭いもきつい塗装の仕事が嫌いだったんです。でも、父のもとには何百もの塗装会社の経営者や職人が技術を学びに来ていました。その姿を見るうちに塗装に引き込まれていったんです。実は今日、駒田さんにお越しいただいた横浜ランドマークタワーも当社が施工したんですよ。

駒田 この広大な建物を塗装するのは大変だったでしょうね。社長が自負する塗装技術の神髄を教えていただけますか?

 塗装は壁の材質や場所により塗り方が変わります。先日も大手ハウスメーカー内施工技術ナンバーワンの下請け社長さんに「養生さえ終わっていれば、240平米の住宅を1日で下塗り、中塗り、上塗りまで仕上げられる」と申し上げました。もちろん社長さんは「絶対に無理」と否定します。そこで私は若い職人を呼んでもらい競争することにしたんです。若手が10mの壁を塗り、あと1mで終わるところまで私は見ていました。そして、その時点から同じ面積の壁を塗り始めて、すぐ彼を追い抜いたんです。

駒田 社長さんは驚いたでしょうね!

 はい。「このスピードと仕上がりの美しさはあり得ない」と驚かれました(笑)。ただ、実際の施工ではとても時間をかけているんですよ。一般的な2階建ての住宅は通常の業者なら1週間ほどで塗りますが、私はお客様に「最低でも1ヶ月はお時間をください」とお願いしています。とは言っても料金が何倍もするわけではありませんよ。私は他社の1週間分の料金よりも安い金額で丁寧に塗装しているんです。今は北海道からもお呼びがかかるなど全国を飛び回っています。

駒田 でも、それでは利益が出ないのではないでしょうか?

 私は一時期仕事を辞め、父の収入で欲しいものを買い漁っていたことがあるんですよ。そんな生活をするうちに芽生えたのは、「楽をして得たお金は残らない」という意識です。今もこの気持ちを持ち続け、職人に払う手当と経費さえいただければ十分だと考えているんです。

駒田 それでは最後に将来の抱負をお聞かせください。

 塗装の技術は奥が深く、私自身も反省することが多いんですよ。ただ、当社は技術も施工実績も日本一を自負しています。ですから今後は海外にも目を向けて勉強に行ってみたいですね!

GUEST COMMENT

駒田 徳広

原社長は塗装の天才です。その存在は、野球だとイチローさんや落合さんに例えられるでしょう。天才は能力が高いうえに人柄が謙虚であるもの。社長が実力を持ちながら向上心の塊のような方なのもその証です。天才は後進を育成するのが苦手ですが、社長には優秀な職人さんを育てていただきたいですね!


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