インタビュー

スペシャリスト

協同組合 EMS / 有限会社 APU’S

日本人とペルー人のハーフとして生まれ、小さい頃から日本で暮らす。中学生のときにプエルトリコに移住し、5年以上現地で生活。その後日本に戻り大学に進学する。やがて事業を手がけていた父親が体調不良で事業を退いたため後を継ぎ、現役大学生と経営者という二足のわらじでの歩みをスタートさせた。

協同組合 EMS
住所 〒192-0902
東京都八王子市上野町34-11
URL http://ems-corp.jp/
有限会社 APU’S
住所 〒252-0243
神奈川県相模原市中央区上溝3125-18
URL https://apus.ltd/

鈴木 成田代表は現役の大学生だとうかがいました。まずは、これまでの歩みからお聞かせください。

成田 私は日本人とペルー人のハーフとして生まれました。幼い頃から日本で生活していたものの、中学生のときにプエルトリコに移住することになりまして。5年以上、現地で生活し、その後は日本に戻り、大学に進学しました。ところが、そんな矢先に二つの会社を経営している父が体調を崩したことから事業を退くことになり、2019年に私が代表を引き継ぐことになったのです。

鈴木 大学生で二つの組織の代表を務めるのは、大きな決断だったと思います。最初は戸惑いもあったのでは?

成田 そうですね。海外生活を経験していなかったら、きっと尻込みして経営を引き継ぐ決断はできなかったでしょう。というのも、日本では和を重んじる風潮がありますよね。一方、プエルトリコでは「個」を重んじています。最初はその環境の違いに慣れなかったものの、現地でできた友人に影響され、私もそうした考えを持てるようになりました。それによって視野も広がり、今回の代表就任も前向きに捉えられたのだと思います。

鈴木 プエルトリコで得た経験が、代表の背中を押したのですね。では、事業内容についても教えてください。

成田 二つの組織はどちらも、海外からの技能実習生受け入れに関わる事業を行っています。(協組) EMSでは、日本で働くことを望む東南アジアの人たちをサポートしているんですよ。コミュニケーション重視の日本語教育を行っており、居酒屋で食事をするなど日本の生活風習なども教えるようにしているんです。そして(有)APU’Sでは、そうした技能実習生を必要とする企業に紹介したり、海外進出を計画している企業を支援したりと企業のサポートなども行っています。

鈴木 海外の人材と企業をつなぐ、架け橋のような存在というわけですね。実際に代表に就任してみて、手応えはいかがですか?

成田 コロナ禍の影響で、ビジネスにも大きな打撃を受けました。ただ、その中で会社の問題点や改善方法なども見えてきており、やりがいを感じているところです。また、私自身が海外で苦労した経験があるので、実習生たちの悩みに共感し寄り添えることは、他社にはない強みだと自負しています。

鈴木 今後についてはいかがですか?

成田 現状、技能実習生について良くないイメージを持たれている方が少なくなからずいらっしゃるのは事実です。それを払拭するために、より共生の意識を持ちつつ地域や企業と共に歩んでいければと思っています。私自身がハーフなので、そうした立場だからこそ社会に貢献できることがあると思いますし、今はその使命感に燃えています!

GUEST COMMENT

鈴木 尚広

「先代が築いてきたノウハウや組織のあり方は残しつつ、今の時代を生きている自分の良さを融合させながら経営していきたい」と語ってくださった成田代表。苦しい社会情勢の中でも、足元を見ながら歩んでいける強さや対応力もある方ですから、きっと今後大きく会社を発展させていかれることでしょう。


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