インタビュー

不動産

タカラ開発

公務員や証券会社勤務を経て、手に職をつけようと宅地建物取引士の資格に挑戦。45歳で合格を果たす。不動産会社で修業を積み、49歳のときに「タカラ開発」を立ち上げた。以来23年、現在は夫と二人で切り盛りする。「親切」「楽しく」をモットーに、再開発が進む登戸を盛り上げようと意欲を燃やしている。

タカラ開発
住所 〒214-0014
神奈川県川崎市多摩区登戸2384-10-202
URL https://www.takara-3.com/

名高 まずは、松竹代表のこれまでの歩みを詳しく教えていただけますか?

松竹 もともと私は公務員だったんですよ。やがて、40歳を過ぎてから手に職をつけようと、宅地建物取引士の資格に挑戦しました。子育てをしながらの勉強は大変で、子どもから「当時のお母さんは机に座っているところしか見たことがない」と言われるほどでしたね(笑)。そして45歳のときに、2回目の試験で合格することができました。

名高 代表の努力には頭が下がります。その後の展開が気になりますね。

松竹 不動産会社に勤務し、仕事のノウハウを得ましてね。49歳のときに、当社を立ち上げました。従業員も雇用しつつ、無我夢中で事業に取り組んできたんです。その後、勤務先を定年退職した夫が合流しまして。夫は60歳を過ぎてから必死に勉強し、宅建の資格まで取ってくれました。創業23年目を迎えた現在、当社は私と夫の二人だけの小さな不動産会社ですが、登戸で根付き、賃貸や売買を中心に手がけているところです。

名高 登戸は学生さんの多い街ですよね。ぜひ、お客様と接する際の心構えを教えてください。

松竹 学生さんを相手にするうえで大切にしているのは、母親のような気持ちで接すること。まだ若い彼らは「親が払ってくれるから」と家賃の高いアパートに住もうとするんです。しかし、私はあえて「もう少し安いお部屋にしたら?」と助言することもあります。

名高 代表はご両親の負担を考えて、あえて家賃が安く利益の低い物件をご紹介することもある、と。まるで登戸のお母さんのようですよ。

松竹 そう言っていただけると嬉しいですね。登戸は大手も含め不動産会社の競争が激しい街です。そんな中で当社は、地元の大家さんや商店街の方々とのつながりを大切にしながら生き抜いてきました。お金になる大きな仕事ほど避けてきたくらいなんですよ(笑)。

名高 ある意味、利益を度外視したお仕事をなさっているんですね。

松竹 私は争いごとが嫌いでしてね。大家さんを取られた、お客様を取られたと騒ぐことなく淡々とした気持ちで地道な営業を続け、仕事と向き合ってきました。この姿勢を貫いたからこそ四半世紀近くも事業を続けられたのだと思います。おかげさまで、当社には地元のみなさんが「あの物件が空いてるよ」などと積極的に情報を提供してくださるんです。お客様も「いい不動産屋があるから」とご友人を紹介してくださったりします。

名高 地域の方々に愛されていらっしゃるのですね。それでは最後に、「タカラ開発」さんの未来像をお聞かせください。

松竹 お金儲けに走ることなく、いつまでも「親切」をモットーに事業を続けます。そして、このまま地域密着で登戸の発展に貢献することが当社の目標です。
新しいチャレンジをどんどんしていくつもりです!

GUEST COMMENT

名高 達男

芸能界には前に出たがる人が多いものの、最終的に得をするのは控えめな性格の役者なのかもしれません。不動産業界もそれは同じで、とても謙虚な松竹代表からは温もりや思いやりを感じました。ぜひ、このままご夫婦で明るくコツコツと事業を続けていただきたいですね。私も応援しています!


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