インタビュー

サービス

上西 警察官だった頃の私は、職務とはいえ犯罪者ばかりと向き合ってきました。しかし、宅配便の仕事でお会いするのは善良な市民の方々。ですから私は言葉遣いを丁寧にすることや、自分から心を開いて信用していだくことを特に意識しています。でも、人の心をつかむという意味では、警察官もドライバーも似たようなところはあるんですよ(笑)。というのも、犯罪者を取り調べるときは、相手の心に入り込まないと本心を聞くことはできません。この仕事もそれは同じで、お客様の心をつかみ「大事な荷物を預けられる人間だ」と信頼してもらえないとリピーターになっていただけませんからね。

宍戸 お客様の心に入り込むには、日々の努力が欠かせませんよね。

上西 おっしゃるとおりです。そこで私は、お客様との会話は用件だけで済ませず、積極的に世間の話題を持ち出して親しみを感じていただけるよう心がけているんですよ。おかげさまで妻からは「鋭い目つきが柔らかくなった」と言われました(笑)。

街に溶け込む存在になれた!

宍戸 これまでお話をうかがっていて、代表が非常に熱意を持って事業に取り組んでいらっしゃる様子がしっかりと伝わってきました。その原動力はどこにあるのでしょうか?

上西 お客様の存在ですね。首を長くして待っているお客様に荷物をお届けし、「ありがとう」と感謝の言葉を掛けていただけると大きな喜びを感じます。また、無事にお届けしたことを荷主様にご報告し、「次もお願いするよ」と言っていただけると本当にこの仕事を始めて良かったと感動しますね。

宍戸 そんな代表が届けてくださると、荷主さんもお届け先の方も心からホッとするでしょうね。

上西 そう言っていただけると嬉しいですね。警察官も赤帽も制服を着る仕事ではあるものの、警察官はどうしても市民から怖がられてしまいます。一方、今は私の姿を見ると「赤帽さん、こっちです!」とお客様のほうから呼んでくださるんですよ。そうして、気軽に声をかけていただき、街に溶け込む存在になれたことがとても嬉しいんです。ただ、苦労するのは長時間の運転だと腰が痛くなること。先日も、千葉県から宮城県まで往復1000kmも走り続けたばかりなんですよ(笑)。

宍戸 でも、腰の痛みと同じくらい大きな充実感があるでしょうね。

上西 そうですね、ただ荷物を運ぶだけでなくお客様の心をも配達するこの仕事は、毎日が新鮮で大きなやりがいを感じています。私は日頃から支えてくださるみなさんに感謝の気持ちを伝えながら、少なくとも75歳までは現役で頑張るつもりです!

GUEST COMMENT

宍戸 開

「人生は一度きりしかないから、新しい挑戦をしたかった」と語ってくださった上西代表。そうは言ってもなかなか行動に移せない人が多い中、有言実行で独立を果たし、地域のお客様のためご活躍されている姿は本当にかっこいいと思いました。これからも「困ったときの赤帽さん」として、第二の人生を生き生きと歩み続けてください!

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