インタビュー

卸・販売

おおきベリー 株式会社

学業修了後は大手ガラスメーカーに就職し、福岡、横浜、タイなど国内外を飛び回りながら製造の仕事に携わる。かねてより起業心を抱いていたことから、興味のある農業で独立することを決意し、43歳のときにおおきベリー(株)を設立。メーカー時代の経験を生かした効率的な生産体制の構築と、無農薬にこだわったイチゴづくりで、創業から事業拡大を続けている。

おおきベリー 株式会社
住所 〒830-0423
福岡県三潴郡大木町大藪771
URL https://www.oki-berry.co.jp/

福岡県三潴郡大木町にて、地域特産の「あまおう」を生産するおおきベリー(株)。社長の上原氏は製造業の世界から農業へ参入し、独自の視点で人材育成や効率的生産の環境を整えている。積極的経営戦略に、元プロサッカー選手で農場経営の経験もある巻誠一郎さんが迫った。


地域の後押しも受けて農業を開始

 上原社長は、もともと製造業で長くご活躍されていたそうですね。まずは、農業という未知の分野での起業を決意された経緯からお聞かせください。

上原 私は前職では大手ガラスメーカーに勤務し、国内外を飛び回りながらガラス成型の仕事に携わっていました。ただ、起業したいという思いは早くから抱いていて「いずれは自分で会社を立ち上げよう」と準備を進めていたんです。そうして、43歳のときについに独立のタイミングが訪れましてね。何をしようかと考えたときに、実家が養豚場を営んでいて農業に馴染みがあったことと、工夫次第でまだまだ伸びる業界であるという確信があったことから、この世界で事業に挑戦してみることを決めたんです。

 なるほど。未経験ながらも、ご自身の中で農業は身近な存在だったのですね。実は、私も現役引退後に1から農場を経営したことがあるのですが、形にするまでにかなり苦労しました。想定通りにスタートすることはできましたか?

上原 前職から縁のある地であった福岡県で、そのまま食べられてスイーツ分野への進出も見据えられるイチゴを生産する、というところまではスムーズに決まったものの、いざやってみると低い姿勢での作業が思った以上に多くて。最初は身体的なきつさを感じることはありましたね。それでも、ほとんどのことは想定の範囲内に収まってくれましたし、何より三潴郡が新規就農者に対して地域を挙げて手厚いサポートをしてくださるので、順調に滑り出せたと思います。

 地域全体が農業従事者を応援してくださるというのは素晴らしい仕組みですね。確かに、それなら別業界からでも、若い年齢からでも参入しやすそうです。

上原 おかげさまで、2017年の創業以来、着実に事業規模は拡大しており、スタッフの人数も増やせています。地域のサポートが手厚い分、毎年イチゴ農家だけでも2、3人は新規就農者がいるそうですし、町内だけで100以上の農家があると聞いているので、一緒に地域を盛り上げつつ、私たちも他に負けないように頑張っていきたいですね。

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