18歳のときに大手運送会社でアルバイトをしたことがきっかけで、物流の世界に足を踏み入れる。その後、大手家具量販店に入社して倉庫管理業務の経験を積み、その中で築いた物流の人脈を生かして23歳で独立。個人事業主から法人化を果たし、着実に事業を拡大中だ。
株式会社 河村物流 | |
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住所 | 〒559-0013 大阪府大阪市住之江区御崎6-1-3 タカラビル4F |
URL | https://kawamura-buturyu.jp/ |
大阪府を拠点に物流業を幅広く展開する(株)河村物流。社長の河村氏は10代の頃から物流の世界に身を置き、人間関係を含めた職場環境の整備が仕事の質の向上にもつながると肌身で感じてきた。その経験を生かした独自の経営術に、タレントの原田伸郎さんが迫った。
先へ進むために迷いなく起業
原田 まずは、河村社長が独立するまでの歩みをお聞かせください。
河村 18歳のときに大手運送会社でアルバイトとして仕事をはじめました。体を動かす仕事に魅力を感じ、この業界で生きていくことを決めたんです。それからは、大手家具量販店に正社員で就職し、主に倉庫管理業務に携わっていました。力仕事が多く、体力的にきつい部分もあったものの、私はそれも楽しみながら、一からスキルを磨いていきました。
原田 物流業界と聞くと、何となく体育会系のイメージを持ちます。実際に厳しく指導されたことはありましたか?
河村 どちらかと言うと「仕事は見て覚えろ」という職人気質的な風土でしたね。ただ、自分の頭で考えて行動できるようになってほしいという親心も感じられたので、居心地の悪さはありませんでした。「自由にやりなさい」と言われる中で力をつけることもできましたし、今振り返ると感謝したいことばかりですね。
原田 では、起業のタイミングはどのようにして訪れたのでしょうか?
河村 仕事を続けているうちに、だんだんと自分で決めたい部分が増えてきて、経営者である父に相談してみたんです。すると、「自分で物事を決めたいなら、指示される側でなく指示する側になれば良い」と助言され、そこで初めて独立することを意識しました。
原田 お父様からのアドバイスに背中を押されたと。とは言え、ゼロからのスタートで不安はありませんでしたか?
河村 それはほとんどありませんでしたね。自分が成長するためにも、とにかく前へ進みたいという気持ちが強かったので、思い切って起業に踏み切ることができました。スタート直後は売り上げを出すのに苦労をした期間もあったものの、前職時代に知り合ったドライバーたちから「独立してトラックをそろえれば仕事を振るよ」と声をかけていただきまして。その人脈を足掛かりに少しずつ案件を増やしていったんです。そうして軽貨物運送から始め、現在では大型のトラックも扱えるまでに規模を拡大できました。
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