インタビュー

建築

有限会社 上園工務店

学業修了後、19歳で型枠工事の職人になる。13年間の修業を経て、父親が創業した(有)上園工務店へ。専務に就任するも、現場の片づけなど雑用から始め、仲間の信頼を得ていった。2011年、代表取締役に就任。正確な工程で、多くの顧客から高い評価が寄せられている。

有限会社 上園工務店
住所 〒224-0001
神奈川県横浜市都筑区中川5-32-9
パークヒルズ102号
URL https://www.uezonokoumuten.co.jp/

名高 (有)上園工務店さんは、お父様が創業した会社だとお聞きしました。

上園 はい。私が19歳の時に、会社を継ぐはずだった兄が事故で亡くなり、それをきっかけに職人の世界へ飛び込んだんです。型枠工事を手がける同業の会社で13年ほど修業を積み、当社に入りました。入社後、私はいきなり専務という立場になったのです。でも、いくら社長の息子とはいえ、一緒に働いたこともない人間にあれこれ言われるといい気がしませんよね。だから5年ほど現場の片づけなど雑用係に徹し、仲間の信頼を得ることに専念しました。引退した父の後を継ぎ、代表に就任したのは2011年のことでした。今も毎日が勉強と挑戦の日々ですよ。

名高 そもそも型枠工事とはどういったお仕事なのでしょう。上園社長がどのような方針で事業を手がけていらっしゃるのかも含めて、教えていただけますか?

上園 型枠工事とは、鉄筋コンクリートの構造物を建てる際に木の枠組みをつくる仕事のことです。私たちがつくった型枠の中にコンクリートを流し込むことで、建物の壁や基礎ができ上がります。当社は型枠工事一筋の会社で、父はバブルが弾けた後の荒波を乗り越えてきました。2021年、創業から36年目を迎えたところです。私は誰よりも父を尊敬している一方、時代の流れに合わせて経営スタイルは変えています。父もそのことを十分に理解してくれていますよ。

名高 きっとお父様も社長を信頼し、経営を一任されているのだと思います。具体的には、どのように変革させているのでしょうか?

上園 父の時代は職人を怒鳴ったりしながら、「背中を見て覚えろ。自分の力で這い上がれ」という方針で従業員を育てていましたが、今の若い人にそんな教え方は通用しません。だから私は常に笑顔を浮かべ、おだやかな気持ちで人と接するよう心がけています。相手の気持ちを察し、その人の望むことを先回りして実現し、やさしい言葉遣いで丁寧に指導する。ゼネコンさんとのお付き合いも同様です。私は「笑っていれば何とかなる」を人生のモットーにしています。まあ、社長という名の小間使いのような存在ですね(笑)。

名高 それは仲間意識の醸成にもつながる見事なお考えですね。将来のビジョンについてはいかがでしょうか?

上園 父が築いてきたこの会社を継続し、従業員の雇用を守り、給料を払い続けることが当座の目標です。それからもう一つ。私の息子は自分の意思で工業高校に進み、今は製図の専門学校で学んでいます。おそらくいずれ当社を継ぎ、型枠工事だけでなくさまざまな需要に対応できる会社にしたいと考えているのでしょう。あえて言えば私の役目は、その時にしっかりサポートしてあげられるよう会社の体制を整えておくことですね!

GUEST COMMENT

名高 達男

建設業も俳優も、絶対に手を抜かず周囲と信頼関係を築くことが長続きの秘訣です。その中で笑顔を忘れず、信用を積み上げていく上園社長の姿勢には大いに共感します。「(有)上園工務店さんに、また仕事を頼もう」と評判が高まっていくのも当然ですね。これからもお互いに頑張りましょう!


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