インタビュー

建築

本物を手がける誇りを持って

宮地 では、仕事に臨まれるうえで、大切にされていることを教えてください。

山口 決して手を抜くことなく、質の高い施工をしていこう、とスタッフたちとは常に共有しています。当たり前のように聞こえることではあるものの、これに本気で取り組むのは簡単ではありません。例えば、お客様の多くは、複数の建築企業に見積もりを依頼されます。その際には、「同じ条件でうちならもっと安くします」という価格競争が発生することが多いんですよ。しかし、建築に必要な材料コストや労力は変わらないわけですから、実は同じ条件で安くするという行為には無理があるんです。

宮地 確かにまったく同じ条件で安くなると言うのは不自然ですよね。

山口 ええ。無理をして安くすれば当然、どこかの工程の質に綻びが生じます。当社はそのようなことがないようにするために、お見積もりの際に安直な値引きは決して行わないようにしています。その代わりに、お客様のご要望や予算にはしっかりと向き合い、柔軟なご提案をさせていただくようにしているんです。

宮地 誠実な対応を重んじていらっしゃる、と。ここまでお話をうかがっていると、社長が誰よりもこのお仕事に強いこだわりと誇りを抱いていらっしゃる様子が伝わってきました。

山口 私は、お客様から「ぜひ翠雲堂にお願いしたい」と指名で依頼していただけると、嬉しい気持ちになると同時に、期待に応えなければと身が引き締まるんです。だからこそ、こだわりを持って仕事と向き合っています。

宮地 この先も、伝統を守りながらさらに飛躍を続けていくことと思います。最後に、会社としての今後のビジョンについてもお聞かせいただけますか?

山口
 これまで通り、現状に満足することなく、ますます仕事の内容を濃くしていきたいと考えています。2020年には、5年をかけてつくり上げた筑波山大御堂の本堂が完成しました。全体の設計施工から仏具や細部の装飾までを請け負わせていただいたので、大きな達成感を味わいながらも、次はそれ以上のものを手がけたい、とすでに気持ちは前を向いているんです。これからも、時が経てば経つほど価値が高まる本物の建築物を残すべく、努力してまいります。

社寺建築(新築・修復)への夢を実現する株式会社 翠雲堂


▲ 総本山身延山久遠寺様 / 日蓮宗 / 山梨県南巨摩郡 / 五重塔荘厳具【写真左】。宝光寺様 / 曹洞宗 / 東京西多摩郡 / 鹿野大仏【写真中央】。大本山 護国寺別院筑波山 大御堂様 / 真言宗豊山派 / 茨城県つくば市/ 本堂【写真右上】 ・本堂内陣荘厳具【写真右下】

GUEST COMMENT

宮地 真緒

オンリーワンの存在を目指して挑戦し続けていらっしゃる山口社長。一つひとつの仕事にこだわりを持ち、共に働く仲間の皆さんともその意識を共有して素晴らしい建築物をつくり上げていらっしゃいます。これまで積み上げてこられた組織の歴史を生かして、今後も質の高い本物の建築物をつくり続けてくださいね。

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