大学で会計学を専攻したことを機に税理士を志し、学業を終えると仕事をしながら勉強を続けて見事に資格試験に合格。知人の紹介で会計事務所へ入り、海外の顧客を専門にキャリアを積み上げる。その後、仕事と子育てを両立すべく独立を決意し、順調に案件を増やす中で「大貫会計事務所」を設立。現在は自らと同じ境遇の女性スタッフ中心のチームを編成し、企業目線での良質な会計サービスを提供している。
大貫会計事務所 | |
---|---|
住所 | 〒106-0032 東京都港区六本木2-3-9 ユニオン六本木6F |
URL | https://www.onuki-tax.com/ |
企業の決算や税務申告を中心に会計業務を幅広くサポートする「大貫会計事務所」。組織をまとめる芝代表は、スタッフの生活と仕事のバランスを重視し、互いに支え合う中で労働効率を最大化している。その独自の手法に、元ボクシング世界王者の内山高志さんが迫った。
ワークライフバランスを仕事の質に
内山 「大貫会計事務所」の芝代表は税理士としてのご経験がとても豊富だとうかがっています。まずは、その歩みからお聞かせください。
芝 私は大学時代に会計学を専攻しており、それがきっかけで税理士を目指しました。大学卒業後も仕事をしながら勉強を続け、27歳のときに資格を取得すると、そのまま知人の紹介で税理士事務所に入所することになりましてね。すると、最初に割り当てられた仕事が、海外の方からの依頼案件だったんです。
内山 なるほど。もともと英語はご堪能でいらっしゃったのでしょうか?
芝 いえ、そういうわけではなかったので、当時は必死に英語の勉強をしましたね。そのように苦労もあったものの、貴重な経験を積むことができました。そして、その後は外資系企業のお客様などを専門的に任せていただけるようになったんです。
内山 そのままキャリアを積み上げていくという道もあったことと思います。どのようにして独立に至ったのか教えていただけますか?
芝 結婚をして出産を経験したことが、きっかけとなりました。子育てする時間を十分に取りたいということもあって、前職を退職することにし、独立をすることにしたんです。当初は、事務所を構えたり人材を増やしたりすることは考えていなかったんですよ。しかし、嬉しいことに同業の方からの仕事の依頼が増えていき、ここまで規模を大きくすることができました。現在は9名体制で事業を進めており、全員が女性なんですよ。
内山 そうなんですね。こちらにお邪魔した際に、従業員の方々が皆さん女性だったので、士業の事務所特有の肩肘張った雰囲気がなかったので柔らかい印象を受けました。
芝 ありがとうございます。職員のほとんどは、私と同じように子育てと仕事を両立しているんです。
内山 ワークライフバランスがしっかりとれる職場ということですね。
芝 そうであれば嬉しいですね。現在は、皆が働きやすくなるように情報の共有の仕方を工夫して、お互いにフォローし合いながら頑張っています。育児と仕事のバランスを取るために、一人ひとりが工夫しながら業務をこなしてくれているんですよ。そのおかげでチームで良い連携が取れていますし、仕事の質の向上にもつながっていると思っています。
1 2